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「にの」
和「...」
「ちょっと待ってってば!」
浴衣の私に容赦なく、にのは一人でどんどん歩いていく
どういうこと?
どうしてにのが栞さんのことを....
.
和「俺もね、ずーっとある人に片想いしてんの」
和「すげぇ強い人」
和「俺なんて足元にも及ばねぇ人」
.
まさか.....
そんな......ね、
結局にのが私のために立ち止まる事はなく、
私もにのを追いかけるのは諦めて、
彼がくれた柴犬のぬいぐるみを抱えてゆっくりと家まで歩いていた
にのが好きなのは栞さん....?
栞さんが好きなのは....
昔栞さんが言っていたことを思い出す
栞さんが、自分を“駄目な大人だ”って言った日
駿くんは大野くんのことを、さとしって呼び捨てで呼んでいた
最近知り合ったようには見えなかった
じゃあ、栞さんが言っていたのは大野くんのこと?
ゆっくりゆっくりと進めていた足を街灯の下で止める
確か栞さんの妹がシェアハウスをしてたって..
それってもしかして....
「A?」
点と点が繋がりかけた時、
「、?」
前から人影が近づいてきて
「っ、まーくん?」
それがまーくんだと気付く頃にはもう彼は私のすぐ前にいた
雅「おかえり」
まーくんがそう言って優しく笑うから、気を緩めたら涙が溢れそうだった
雅「にのに、外にいると思うから迎えに行ってきてって言われて」
「..そうだったんだ」
雅「浴衣可愛いね、似合ってる!」
「..ありがとう笑」
まーくんの言葉にチクリと胸が痛んだ
今日にのはこの浴衣を“タイプ”だと言った
それも今ならわかる
だってこの浴衣は.....、
栞さんから借りたものだから
雅「..ちょっと寄り道しよっか!」
「え?」
雅「あ、着替えたい?」
「ううん、大丈夫。公園行きたい」
私の歩幅に合わせてまーくんはゆっくり歩く
私もにのとこうやって帰るはずだったのかな、なんて私はさっきからにののことばかりを考えてるな
公園に着くと、前に潤くんとアイスを食べた場所にまーくんと座った
雅「どうだった?花火」
「すごく綺麗だったよ!」
雅「いいなぁ〜俺も行きたかったぁ!」
そのセリフと同時に立ち上がったまーくんはすぐ横の鉄棒の一番高い所に行って腕の力で足を浮かせた
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ちゃんまい(プロフ) - 新しく恋したにのと結ばれてほしいけどそれまで主人公が辛い思いをするなら、たぶんきっと早い段階で好きになってくれた翔くんや潤くんどちらかと結ばれてほしいって思うし、でも気持ちをストレートに言ってくれる智くんもずっと近くにいた雅紀くんもいい！ (2019年6月24日 9時) (
レス) id: b08c1cfdbb (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - にのと結ばれますように。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 092a98dfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃろぱ | 作成日時：2019年5月25日 2時
