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和「沢山いんじゃん、今お前の周りには」
「....?」
和「だからそんな顔もうすんなって、寂しくねぇだろ?」
寂しくない...
確かに今は全然寂しくない、みんながそばに居てくれるから
和「男は弱いんだよそういう顔」
「へ?」
和「守りたくなんの」
「...」
和「..誰なんだろうね、最後Aを笑わせるのは」
「..?、いつも笑わせてもらってるよ?」
そう言うとにのに「ばーか」とデコピンされた
そしてにのがどんな気持ちで、
こんなことを言っていたのか、
この時の私はまだ全然気付いていなかった
.
和「俺さ、Aに謝らなきゃいけないことあんだよね」
「なに?」
花火が上がるまであと10分
周りはさっきよりも更に人が増えていた
和「俺ね、花火大会Aより前に誘ってた人いたの」
「え、あ..うん、そうなんだ?」
鼓動が少しずつ早くなっていくのを感じた
あ、なんか嫌だ、って
なんとなくこの先が聞きたくないって憂鬱に思う自分がいる
「...好きな人?」
和「...そ、」
足を組んだ自分の足元を見ているにのの横顔は、今何を想っているんだろう
二重幅が綺麗だな、なんて関係ないことを考えてる私の心はこの先を聞くのを拒んでいる
....なんで?
和「んで断られたのよ、だっさいことに笑」
「....」
自嘲気味に笑うにの
その笑みには切なさが混じっていた
和「そんな時にタイミングよくテレビ見ながら花火大会行きたがってる子がいてさ、」
「.....、」
和「自分が傷付いてんのを紛らわそうと必死で、A誘った」
あぁ、そうか
和「ごめん、利用したみたいになって」
「..ううん、ほら、私もにの利用してるし!お互い様でしょ」
そうだったんだ
和「んじゃ、もっかい乾杯しますか」
「何に?」
和「んー、片想いに?笑」
「私別に片想いじゃないし笑」
和「似たようなもんだろ」
“乾杯”
と缶ビールがコツンとぶつかったのと
ヒューーーーーン
ドカーーーーーン
と、まだ暗くなりきっていない夏の空に花が咲いたのはほとんど同じだった
「....片想い..か、」
私、もうケイくんのこととっくに忘れていたのかもしれない
私が今想ってるのは......
「.......にのだ、」
“片想い” に乾杯したビールの味は、
人生で初めてビールを飲んだ時みたいに苦く感じて、苦しかった
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ちゃんまい(プロフ) - 新しく恋したにのと結ばれてほしいけどそれまで主人公が辛い思いをするなら、たぶんきっと早い段階で好きになってくれた翔くんや潤くんどちらかと結ばれてほしいって思うし、でも気持ちをストレートに言ってくれる智くんもずっと近くにいた雅紀くんもいい！ (2019年6月24日 9時) (
レス) id: b08c1cfdbb (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - にのと結ばれますように。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 092a98dfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃろぱ | 作成日時：2019年5月25日 2時
