オーエル (ページ12)

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潤「今日は餃子食いたい気分だな」

「ぎょ？！」

潤「夕飯任せた、行ってきまーす」

「あ、ちょっ！」

玄関までお見送りなんて新婚生活みたいだな～なんて自惚れていたのも束の間

餃子、、いや作れるけども！！！

餃子かぁ、、

でも今はそれどころではない

はぁ、とりあえずご飯食べよ、、

キッチンに入り味噌汁の入ってる鍋に火をかける

「しみるぅ、、」

お椀に少しだけよそった味噌汁はあの潤くんが作ったとは思えないほど優しい味がした

たっぷりとお椀によそる

朝ごはんって感じだな、、
最近は適当な菓子パンとかお菓子とか、食べない日も全然あったし

今はもうお昼だけど、起きた後しっかりご飯たべれるってなんか幸せだな...

炊飯器に入ってるご飯も食べたいところだけど、なんかまだ気持ち悪いしこれで吐いたりしたら面倒だから味噌汁だけで我慢した

-

「もしもし聞こえる？
うんさっき帰ってきた
まつじゅんの言う通り部屋で寝てたよ
うんリビングに食べ終わった食器あったからご飯は食べたみたい
まだしばらく起きなそうだけど、
まぁもう少し様子見とく、うん、はーい」

どっかで声が聞こえる

夢の中か現実か

んぅ......

寝返りを打つと近くに人の気配を感じた気がした

いつもの私ならここで起きるんだろうけど、この時は二日酔いだったのと薬を飲んだ後だったのとで頭がぼーっとしていて..

それからどのくらい寝たのかわからないが起きた時には時計はおやつのじかんを指していた

「もうこんな時間...」

まだ怠さの残る体を起こし、水が飲みたくて部屋を出た

はぁ、もうお酒はしばらくいいや...

二日酔いってこんなきつかったっけ

弱くなったのか？なんてまだ少し痛む頭の中でどうでもいいようなことがぐるぐる回る

冷蔵庫から500mlの水を取り出しぐびっと一口飲むと、キッチン越しにパッチリと目が合った

「ゴボッ、」

急すぎて飲み込んだ水が変なとこに入った

ゲホッ、ゲホッ

「あ、ごめんそんな驚くと思ってなかった」

キッチンの向こう側にいたその人は慌てたようにこっちに周り背中をさすった

初対面の人、しかも男の人に背中さすられるって、もうなんなんだ私は

「すみませんもう大丈夫です」

「ん、良かった」

黒のスウェットを着た彼からは、絵の具？に近いような不思議な匂いがした