Tear 56 ページ6
『…ごめん、樹くん。』
樹「何がですか？」
『話聞いてくれたのに、素っ気ない態度取っちゃって。』
樹「大丈夫ですよ。そうなるのも仕方無いと思うんで。」
『…本当にごめん。…私部室の鍵閉めるから、樹くんは教室戻っていいよ？』
樹「戻らないです。」
『……言うと思ってた。笑』
樹「なら言わなくていいじゃないですか。笑」
『…ごめんって。笑』
あの重苦しい雰囲気から、少し穏やかな雰囲気になった気がした。
私も、もう少し自分をいたわってもいいのかな。
そう思わせてくれたのは、樹くん。
…感謝しないとね。
『……もう少しで体育祭かぁ。』
樹「ですね、結構楽しみかもです。」
鍵を閉めてから、二人で職員室に向かう。
職員室はダンス部の部室の反対側の校舎にある。
だから、急いでいかないと間に合わないかもしれない。
そんなことお構い無しに話してるんだけどね。笑
『というより、後ちょっとで5月じゃん。体育祭の前にテストあるし…』
樹「A先輩って、勉強苦手ですか？」
『う〜ん、まぁまぁかな。』
樹「…良かったら、今度俺に勉強教えてくれませんか？」
『良いけど…何処でするの？』
樹「俺の家でもいいですか？…一人暮らしなんで親居ないんですけど。」
『…樹くんも一人暮らしなの！？』
樹「俺も…って事は、慎が一人暮らしだって聞いたんですか？」
『うん、昨日聞いた。』
私がそう言うと、苦笑いした樹くん。
…何で辛そうに笑ってるのか全然分からない。
一人暮らし、本当は嫌だったのかな？
ごめん、樹くん。
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あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
