Tear 91《Past Story 7》 ページ41
ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ
Aが不登校になってからずっと、俺はAの家のインターホンを押している。
…今日で4日目。
もう冬だし、外は超寒い。
それでも、Aの顔を見るために。
ｶﾞﾁｬｯ
壱「…Aっ！？」
『……壱馬。』
今までインターホン越しで会う事を拒否されていたのに。
久しぶりに見たAは、さらに痩せていて目にくまができていた。
壱「…A、良かった…」
『……上がってく？』
壱「…え、いいん！？」
『ふふ、いいよ。』
力なく笑うAを見るのが辛くなった。
…この笑顔を奪ったのは俺なんかなって。
そう考える度に、今でも泣きたくなる。
壱「…傷、大丈夫か？」
『……まだ治らないかな、しばらくは。』
2人でソファーに座って話す。
…4日前、Aの靴箱に大量の紙とカッターが入っていた。
カッターは刃が出ていて、Aはその刃で手首を切った。
隣に俺が居たからまだしも、居なかったら…
そう考えるだけで怖くなってしまう。
壱「そっか、こんな事聞いてごめんな。」
『大丈夫…壱馬、毎日来てくれてありがとう。』
壱「来るんが当たり前やろ？」
『……ありがとう。』
未だに下を向いているA。
…声が震えている。
堪らなくなって、俺はまたAを抱きしめた。
『……北人、』
壱「……ん？」
『…北人、私の事嫌いになっちゃったのかな。』
壱「っ、」
そう言っているAの目から涙が零れた。
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あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
