Tear 55 ページ5
樹「俺がA先輩を守らなかったら…A先輩はどうしますか？」
『どうもしないよ、樹くんには関係無いから。』
樹「関係あります。…A先輩から話を聞いた一人です。」
『私に構うより、気になってる人の所に行った方がいいよ？…ほら、早く出て？』
樹「……出ません。」
私がいくら心の無い言葉を言っても、樹くんは引き下がらなかった。
…気になってる人の所に、行けばいいのに。
私みたいな汚い人間に構うより…純粋な気持ちを優先した方がいいのに。
何で私に対して優しくするの。
…もう、いいよ。
何もかも全部、面倒だ。
樹「…何かあったら、俺に言って下さい。」
『言わない。』
樹「A先輩が言わないのなら、俺が言わせてみせます。」
『そんな事できない。』
樹「…できます。」
『……もう、勝手にしてよ…』
結局、私が折れてこの話は終わった。
壱馬にいつも、話を聞いてもらって。
慎くんにも、樹くんにも頼ってばっかりで。
…情けないよ、こんな人間は悪口を言われて当たり前なのに。
頼りたい、甘えたい…
そう思っている自分が心の中に居る。
ダメなんだよ、こんなのじゃ。
強くならなきゃ、一人で頑張らなきゃ。
…そう思う度、自分が弱くなっている気がする。
ねぇ…北人。
私を苦しめているのは北人かもしれない。
でも、一番苦しんでいるのは…北人なの？
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あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
