Tear 90《Past Story 6》 ページ40
壱「Aっ！」
今は多分授業中やろう。…でも、それでもええ。
Aが戻ってくるなら。
こんな事言うん大袈裟かもしれんけどさ。
…俺の大事な人が居なくなるんは怖いんや。
『……壱馬っ！！』
壱「………A？」
遠くからAの声が聞こえてきた。
…待ってろ、直ぐに助けてやっから。
Aが居たのは、4階のほぼ使われていない倉庫の中やった。
…神崎マナミ達に閉じ込められたんやろう。
『……っ、かず…ま、もう嫌や……』
壱「…A…」
『何で…私何もしとらんのにっ…』
壱「ごめん、A…」
暗い倉庫の中で泣いているAを俺はそっと抱きしめた。
…少しでも、悲しみがなくなるように。
『……ごめん、壱馬。』
壱「Aは謝らんでええから…な？」
『…おん。』
ただ、俺はAを慰める事しかできんかった。
…本当の地獄は、ここからやったのに。
マナミAが憎い、壱馬くんを独り占めにしてる。
?そっか。じゃあ、やりな。
マナミ…何を?
?もっと…ちゃんとしたいじめだよ。
マナミやる、やるから。何すればいいの?
?Aって子の靴箱に、悪口書いた紙とカッター入れてよ。
マナミ分かった。他は?
?他は自分で調べて。…ちゃんと計画練ってしないとバレるから気を付けて。マナミ分かった。ありがとう。
…一週間後、Aは不登校になった。
Tear 91《Past Story 7》→←Tear 89《Past Story 5》
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 725人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
