Tear 84 KAZUMA side ページ34
ご飯を食べ終えた後、俺と慎と樹は俺の部屋で寝ているAの所へ行った。
『……すぅ、……っすぅっ、』
今まで数え切れんくらいにAの寝顔を、俺は見てきた。
…やのに、何でこんなに辛くなるんやろう。
何でもっともっと好きになってしまうんやろう。
樹「…壱馬先輩、話があるってA先輩の事ですよね？」
壱「……そうや。」
慎「ここで話して下さい。…A先輩が起きた時、安心してもらえるように。」
壱「…そうしようか。」
俺はAが寝ているベッドに座り、慎と樹はベッドの下のカーペットの上に座った。
…A、ごめんな。
こんな話したってバレたら怒るんかな、Aは。
慎くんと樹くんに迷惑かけたくないのに…って悲しげな顔をするんかな。
でも話しといた方がええ気がするんや。
この2人は人に言うとか絶対にせんと思うから。
俺がAの過去を話すのを、許して。
壱「今から話すんは、Aの過去の話。…良い話やないけど、ちゃんと聞いて欲しい。」
「「…はい。」」
壱「………A、中2の9月から中3の7月ぐらいまでいじめられよったんや。」
「「……やっぱり、」」
壱「…？何でやっぱりなん？」
樹「A先輩が過呼吸になってた時、許して…って言ったんです。」
慎「もしかしたら犯人に対して言ったのかもしれないですけど、何か思い出したような…そんな表情をしてたので。」
壱「……そうなんや、話してくれてありがとう。」
俺がそう言うと、再び静かになる部屋。
重い口を開けて…俺はAの過去を話した。
Tear 85《Past Story 1》→←Tear 83 ITSUKI side
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あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
