Tear 82 MAKOTO side ページ32
慎「よいしょ、」
『……すぅ、…すぅっ…』
ソファーで寝ていたA先輩を起こさないようにそっとお姫様抱っこする。
…こんなの、正直俺のキャラじゃないからやりたくないけど。
A先輩のためなら…そう思う。
俺がA先輩の寝顔を見るのは多分4回目。
1回目は、A先輩が部活中に倒れて俺が保健室に連れていった時。
2回目は、A先輩が俺の腕の中で泣き疲れて寝た時。
3回目は、壱馬先輩の部屋で壱馬先輩とA先輩が一緒に寝てた時。
4回目は、…今。
慎「…はぁ、」
まだ気持ちを伝えてない自分。
…いい加減蹴り付けないといけないのに。
ｶﾞﾁｬｯ ﾊﾞﾀﾝｯ
壱馬先輩の部屋に入り、ベッドの上にA先輩を寝かせる。
『…んっ、』
慎「……っ、」
ベッドに寝かせた衝撃でA先輩が唸った。
…待って、この人本気で俺を死なせる気なの？
理性持たないですよ、A先輩。
…ねぇ、先輩。
俺がA先輩の事好きだって言ったらどんな顔しますか？
どんな風に俺を思ってますか？
…例え、ただの後輩としか思われてなくても…俺はA先輩の事、ずっと大好きです。
A先輩を守りたい。
…言葉だけだったら、そんな事簡単だけど。
でも、俺は本当にA先輩を守りたい。
先輩後輩関係無く、何でも話して欲しい。
…だから、A先輩の過去の話も全部、全部。
隠さずに俺に話して下さい。
…いつか、ちゃんと想いを伝えるから。
慎「……それまでは、絶対に離れないで。」
苦しいだけの片想いなんて、二度としたくない。
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あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
