Tear 75 KAREN side ページ25
壱「何か知っとるんやろ、早く言えや！」
夏「だからっ、私は何も知らないって言ってんじゃん！しつこいよっ！」
壱「嘘言うな！西条寺エリカの事、何か知っとるんやろ！？」
夏「…だから、知らないって！」
私たち2人だけの声が廊下に響く。
部活が終わって直ぐに壱馬くんに人気のない廊下まで連れてこられた。
…確かに、西条寺エリカの事は知ってた。
でも今言ったって…壱馬くんとAが傷付くだけなんだから。
言いたくない、絶対に。
夏「…用はそれだけ？なら私帰るからっ、」
壱「おい、待てって！」
壱馬くんから背を向けたら、壱馬くんに腕を掴まれた。
そして正面に向けされられる。
…私、壱馬くんの何なの？
ただの女友達？Aの友達？知り合い？
私の気持ちも知らないで…こんな事しないでよ。
夏「…絶対言わないから。」
壱「何で言わんのや、Aが危ないかもしれんのに何で何も言わへんのやって！」
夏「うるさいっ！！」
壱「…っ、」
夏「言ったら2人が傷付くだけ！なら言わない方がマシでしょ！？何で2人傷付けてまで西条寺エリカの事話さなきゃいけないの！？」
壱「…俺は別に傷付いてもええ。でも、Aには傷付いて欲しくない。…もう、二度と。」
夏「なら言わなくていいよね！？」
壱「…俺が、俺がAを守るんだよ。」
夏「……守れない、壱馬くんには守れないよ！」
一番聞きたくなかったよ、守るって言葉。
女の子は、誰だって好きな人に守られたい。
でも…私の好きな人は、私じゃない他の人を守りたいって言ってる。
そんなの…誰が聞きたいと思うの？
気付いたら、私はその場から走っていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 725人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
