Tear 73 ページ23
樹「A先輩、帰りましょう。」
『うん。…慎くんは？』
樹「…慎〜、遅い！A先輩待たせてるよ！」
慎「うげっ…A先輩、待って下さいっ！」
『相変わらず慎くんは遅いんだ。笑』
樹「…はい、いつも遅いんです。笑」
慎「……よし、帰りましょ！」
『ふふっ、慎くん可愛いね。』
慎「…可愛い？」
『…あ、言っちゃダメだった？カッコイイの方がいい？笑』
慎「もう〜A先輩にいじられた〜！」
樹「はいはい、靴箱行くよ。」
やっぱり、このコンビ良いかも。
…一緒に居るだけで、笑える。
心がスッと軽くなる感じがする。
1年と2年の靴箱は分けてあるから、一旦2人と別れて自分の靴箱のロッカーを開けた。
すると…
ﾊﾞｻﾊﾞｻﾊﾞｻｯｯ ｶﾀﾝｯ
落ちてきたのは、たくさんの紙。
……と、たくさんのカッター。
『……何で、っ…やだ、』
怖すぎてその場に座ってしまった。
…嫌でも思い出す、昔の事。
いじめられて、嗤われていたあの時。
ずっとずっと…苦しんでいたあの時。
泣く事さえできなかったあの時。
『……か、ずま……！』
いつも助けてくれたのは…壱馬だった。
でも、壱馬はどこにもいない。
助けてくれない。
そう分かった瞬間に、涙がとめどなく溢れた。
怖くて、何もかもが分からなくなって。
またあの時と同じ気持ちにならなきゃいけないのかと不安になる。
…あぁ、もうダメだ。
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あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
