Tear 53 ITSUKI side ページ3
『…っていう事があったの。』
樹「…そうなんですね…無理矢理言わせてしまってごめんなさい。」
『大丈夫だよ、話聞いてくれてありがとう。』
樹「こちらこそ、話して下さってありがとうございます。」
A先輩から直接聞く事は、俺なんかが聞いちゃいけない内容だった。
…どうして、A先輩と同じ年に生まれてこなかったんだろう。
せめて先輩と後輩の関係が無くなれば、A先輩は俺の方に振り向いてくれるのかな。
北人先輩が悪いとは言い切れないかもしれない。
でも、A先輩をこんなに傷付けているのは絶対にダメ。
…壱馬先輩も、いつもA先輩と居るのなら守ってあげてよ…。
『…樹くんはさ、好きな人とか居ないの？』
樹「…え……気になる人は、居ます。」
『その人を見て、胸の奥がキュッてなったり、ドキドキしたりする？』
樹「…します。」
『いつか、本気で好きになった人ができた時…私みたいにならないでね？樹くんには、ちゃんと幸せになってほしい。』
樹「…はい。」
私みたいにならないで…その言葉は誰よりも説得力のある言葉だった。
A先輩が、好きです。
気になる人なんかじゃない。
こんなに人を想ったのは…初めてだ。
A先輩を、どんな事からも守りたい。
A先輩の事、俺が必ず受け止めるから。
…自分自身を忘れないで下さい。
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あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
