Tear 52 ページ2
『……はぁ、』
北人が部室を出ていったから、私は今一人。
壱馬と夏恋には、先に行ってと頼んでいた。
…不意に、ドアが閉まる音がした。
足音が近付いてくる。
樹「……A先輩？」
『…あ、樹くん？どうかしたの？』
樹「忘れ物取りに来ました。」
『…え、何処にあるの？』
樹「…ここです。」
樹くんは、私の手を掴んできた。
…ん？忘れ物って…私？
どういう事か、全く分からない。
『樹くん？』
樹「話、全部聞いてました。」
『……っ、』
樹「大丈夫です、誰にも言わないんで。」
『…ごめんね？ちょっと喧嘩気味というか…私と北人ってあんまり合わないんだよね。笑』
樹「北人先輩があんな人だったなんて…ちょっとショックです。」
『いや、普段は優しいよ？…私に対して冷たいだけだから。』
樹「北人先輩と何かあったんですか？」
『ん〜ん、何も無いよ。』
樹くん、お願いだから…気付かないで。
これ以上、周りの人に迷惑かけたくないから。
…慎くんみたいに、鋭くありませんようにと祈るばかり。
樹「…話聞きます。」
『……大丈夫だよ、早く教室戻って？』
樹「嫌です、A先輩をここに残したまま俺だけ帰るなんて無理です。」
『……聞いて損しない？』
樹「しません。」
『……聞いて私の事引かない？』
樹「引きません。」
…これは、言わないといけない展開かな。
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あみよせ(プロフ) - こもぶたさん» そう思って下さって嬉しいです！北人くんの怖さの裏に何があるのか推理しながら読んでみても面白いかなと思います！ (2018年12月9日 1時) (
レス) id: bc8a9ffd4f (このIDを非表示/違反報告)
こもぶた - このお話だいすきなんです！ほくちゃん怖いけど、どんどん知りたくなる！ (2018年12月8日 23時) (レス) id: 8b89ed48aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あみよせ x他1人 | 作成日時：2018年10月20日 22時
