壊れるくらい、抱きしめて

Tear 34 ページ34

大「今日は、早速フリ落としをしたいと思います。」









1年生が全員ダンス経験者だからGENERATIONSさんのF.L.Y.BOYS F.L.Y.GIRLSを完コピするらしい。





一回動画でダンスを見た事があるんだけど…結構難しかった気がする。





大会で踊るのかな？…なら、尚更ちゃんと覚えなきゃいけない。









大「とりあえず、俺と玲於で踊るんで曲も聴きながら見て下さい。」





「「「はいっ！」」」









大樹先輩が流して、曲が始まった。





……かなりアゲアゲの曲。笑





テンション上がるからいいんだけどね。笑









大「…じゃあ、先にサビから落とします。」





「「「はい！」」」





大「サビの出だしのReady go！で〜…」









こんな感じで、サビのフリ落としが終わった。









大「曲流すので、サビだけ踊ります。」





「「「はい！」」」





『……いっ、』









不意に感じた、頭の痛み。





そんなに長くは続かなかったから気にしなかった。





…この時、ちゃんと休んでいれば良かったのに。





北人に何かを言われるのを恐れていた自分が情けない。









シュートダンスの前の所で大きく出遅れてしまった。





そこから、どんどん追いつけなくなっていって。





気が付いた時には、曲が止まっていた。









大「…A、集中して？」





『…ごめんなさい！もう一回お願いします！』





大「入るタイミング難しいけど、Aならできるから！頑張ろう？」






『はい、ありがとうございますっ！』









…どうしよう、また迷惑かけちゃった。

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