壊れるくらい、抱きしめて

Tear 19 ページ19

樹「A先輩、慎はほっといていいんで…」





慎「ほっといていいじゃな〜いっ！ほら、もう終わったもん！」





『…ふふっ、じゃあね！』





慎「A先輩〜、靴箱まで一緒に行きましょう？」





『私はいいけど…藤原くんは？』





樹「いいですよ、行きましょう。」









あれ、いいんだ。





懐かれてるのかな、私。





…まぁ、それはないか。笑









慎「A先輩、A先輩っ！」





『何々、どうしたの？笑』





慎「慎って呼んで下さい！長谷川くんって長いんで呼びにくいだろうし！」





『慎…くん、でいいかな？…まだ呼び捨てはキツイかも。』





慎「はい、大丈夫です！」





『藤原くんも、樹くん…でいい？』





樹「……っ、はい。」





『…？』





慎「照れてるんですよ、樹。笑」





樹「馬鹿っ、違ぇよ！」









何て言っている樹くんの耳は真っ赤。





このコンビ、可愛いなぁ。





一緒にいて楽しいかも。





まだ出会って1日も経ってないけど、この二人となら仲良くなれそうな気がする。









『へぇ〜…樹くん、可愛いね？笑』





樹「かっ、可愛くないです！止めて下さい！」





『ふふっ、可愛い〜』





慎「A先輩の方が可愛いですよ〜？ね、樹！」





『え、何言ってるの！笑』





樹「……うん。」





『…えっ？』









樹くんが照れながら頷くから、私まで照れちゃった。





……可愛いだって、二人の方が可愛いのに。笑

Tear 20 KAZUMA side→←Tear 18

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す