壊れるくらい、抱きしめて

Tear 2 ページ2

『壱馬〜？もう、早く起きてよね！』





壱「んん〜…あともうちょっと、」





『はぁっ……いい加減起きひんかったら、一緒に学校行かへんで！！』





壱「はっ！それだけはマジ勘弁！」





『分かったんやったら、はよご飯食べな！』





壱「はいよ〜」









なんてことは、毎日の始まりで。





壱馬と私は幼なじみで、同じ高校のダンス部に入っている。





ダンス部には朝練があって、5時半までに起きなきゃ間に合わない。









壱馬の親は、夜から朝にかけての仕事があるから、いつも私が壱馬の世話をしている。





これも、もう私の日常かな。笑









おっと。





そんなこんなで、もう朝練に行く時間だ！









『…壱馬、忘れ物ない？』





壱「…ないはず。あ、スマホ忘れてたわ！」





『何、殴られたいの…？昨日もスマホ忘れてたよね？』





壱「殴られたくないです、はい。今から速攻で取りに行ってきますっ！」←









まったく、世話の焼ける幼なじみだわ。





いい加減学習してほしいんだけど。←









壱「取ってきた！よっしゃあ、今日も張り切っていくでぇ〜！！」←





『………電車乗り遅れるからダッシュね。』←





壱「え。だるい…」





『は？誰のせいだと思ってる？』





壱「よし、足を思いっきり動かそう。」←

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