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「荷物ありがと。ここまでで大丈夫だよ」
『うん、分かった。結構重いから気をつけて』
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他愛のない話をしながら帰り、家の近くに着いた
彼からスーパーの袋を受け取ると、その重さに驚いた。"大丈夫？" と聞かれたが、先程まで袋が吊るされていた彼の腕が赤くなってて大丈夫と言わない訳にはいかないし、ここまで持ってもらった事が申し訳なくなった
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「ごめん、腕赤くなっちゃったね」
『ん？……あぁ、ほんとだ。でも大丈夫、数分したら治ってるから』
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そう言って赤くなった部分を叩いて見せる彼に自然に笑顔がこぼれた
初めて会ったはずなのに、正直初めの印象は良くなかったはずなのに、ほんの数十分だけ彼と一緒にいたこの空気が凄く心地よかった
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「いつもお弁当食べてるの？」
『…え？あ、うん。まぁね』
「……もし、良かったらなんだけど」
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友達すら遊ぶ約束を自分から提案する事のない私は、ドキドキしながら言ったんだ。
"夜ご飯、私が作ろうか？"
流石に家に入れるのはどうかと思ったため、夜の海を見ながらでもどうか、と誘ってみた。もちろん赤くなった腕に罪悪感を感じたから
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『え！？ほんと！？食べる食べる！！じゃあ俺、缶ビールでも買っていくよ！』
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じゃあまた後で！って、手を振りながら駆け足で帰る彼の後ろ姿に、なんだか学生時代に戻ったような甘酸っぱいような気持ちになった
こんなにワクワクしているのはかなり久しぶりで、年甲斐もなく鼻歌なんて歌いながら夜何を作って持っていこうかな、なんて考えながら家に入った
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『こっちこっち！』
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約束した場所に行くと、半袖半パンでお酒が入ったビニール袋を持つ彼がそこにいた
家に元々あったタッパーに詰めた、少し頑張りすぎたとも思うような料理を出すと目を輝かせる彼。反応がアメリカンな彼の口からはワオ、なんて言って口を塞ぐような素振りを見せている
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『……俺、幸せ者だ』
「ぷっ、大袈裟だよ。笑」
『いやだってさ、こんな豪華な……しかもAの手料理なんて食べれると思ってなかったからさ』
「ははっ、だから大袈裟だっ……」
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………あれ、私
この人に、名前教えたっけ＿＿＿＿
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jfpzGmohs5(プロフ) - これっめもしかしてHey!Say!JUMPの歌だったりしますか！？！？ (11月13日 23時) (
レス) id: 5451b6343b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - どのお話もとっても素敵です…楽しく読ませていただきましたありがとうございました (2023年3月8日 5時) (レス) id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
由利(プロフ) - なんかマークの話エモくて（？）泣きました（ (2022年8月12日 23時) (レス) id: 236b7ecb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなこ
| 作成日時：2022年1月14日 15時
