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彼女と出会ったのは高校生になってすぐ。4月の事だった
同じクラスってだけで、別に席が近いってわけじゃないし特別美人で有名って訳でもなかった。だけど入学式の直後、彼女と不本意にも接点が出来てしまった
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DY「……え」
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黒板に書かれた係の名前とそれに適当に引かれた線。どうやらうちの担任はさっさとこの面倒な時間を終わらせたいのか1年間の係決めと言う、生徒にとってはそれなりに重要な問題をあみだくじなんかで決めようとする
先生との信頼も、ましてや生徒間での友情なんてものが何も無いクラスで、担任に反抗するような人もおらず僕は……はぁ、今思い出しただけでも最悪だ。
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『よーし、キム・ドヨンとチェ・Aは日誌係な』
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名前からすれば教科担当の係よりずっと楽に感じるだろう。甘く見てもらわれちゃ困る。
ほぼ担任の雑用係のようなもので、出席確認からその日の1日の感想など、日誌に書かなければならない事はもちろん。時には担任の荷物運びやら様々なことをさせられた
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DY「ちょっと、チェさん。君も日誌係なんだから、これ運ぶの手伝って」
「それ、日誌係の仕事じゃないじゃん」
DY「ヤー、日誌係の仕事もまともにやってない人が何偉そうに」
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あれから数ヶ月経ったが、彼女はどうも人に仕事を押し付けるのが上手い人だと知った。それにまんまとハマっているのがまさに僕だ
今日こそはと、担任が置き去りにしていった教師の荷物を彼女に突きつけた
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「そんなの置いておけばいいじゃん、忘れていった担任が悪いでしょ」
DY「はぁ、そんなの分かってる。けどやらないとあの人…」
「いいこと思いついた」
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彼女が僕の腕を掴んだ時、少しどきっとした。だって基本無表情な彼女が僕を見つめて見たことないような笑顔で笑ったから
人はギャップに弱い生き物だ。だから少し違う所を見て驚いただけ。別に恋愛感情とかそこには無い
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「次、教頭の授業でしょ？
ふふっ、これ全部黒板に貼っといてやろうよ」
DY「わぁ、君って……笑」
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あっという間に、ペンやらノートやらを黒板に貼っていく彼女に笑えた。この数ヶ月こき使ってきた担任への憂さ晴らしになって、スッキリした
その後やってきた教頭にチェさんはまた真顔で担任の悪事を説明した後、自慢げな顔をして後ろの方の席にいる僕を振り返ってくる
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君との距離があっという間に縮まった日だった
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jfpzGmohs5(プロフ) - これっめもしかしてHey!Say!JUMPの歌だったりしますか！？！？ (11月13日 23時) (
レス) id: 5451b6343b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - どのお話もとっても素敵です…楽しく読ませていただきましたありがとうございました (2023年3月8日 5時) (レス) id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
由利(プロフ) - なんかマークの話エモくて（？）泣きました（ (2022年8月12日 23時) (レス) id: 236b7ecb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなこ
| 作成日時：2022年1月14日 15時
