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「……そんなに嫌いなら離して」
TN「…」
「いっつもテンが望む私でいた。テンを縛ったりしない、干渉しない、我儘言わない…
だけど……結局テンはテンだ。今、初めて嫌いって言われて傷ついた。けど、前みたいに好きでもないくせに好きなふりされてる方が辛かった」
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もう、いいんだ。ここまで来たならテンに思いっきり嫌われた方が楽だ。少しでも希望なんかあれば、私はきっとテンを諦めきれなかっただろうから
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「私、テンに興味がなかったんじゃないよ
……ずっと、テンの傍に居られる時だけが幸せで、でもテンが私から離れると寂しくて」
TN「……」
「……あのね、私。テンの事愛してる」
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私は真っ直ぐテンの顔を見てそう言った。だけど、同時に私の言葉を理解したテンの顔は歪んでいき、私の手首はだんだんとテンの手から解放されていく
きっと彼が私に感じたものは【軽蔑】【侮蔑】それに近いものだっただろう
それもそうだ、あれだけお互いに楽な関係を望んでいるようだったのに、まさか私が愛の感情を抱いていたなんて気持ち悪いだろう
けど、それでいい
私だけが彼を覚えておけばそれでいい
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「今までありがと。もう私の事忘れて良いから、あんまり重く考えないで
いつか…いつかでいいから、テンも幸せになってね」
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最後までテンは私に何も言わなかった。何を考えているのか最後までやっぱり分からなかったけど、私はこの場から離れるために、呆然としているテンを横に車を出る
ドヨンにも帰るとも言わず、お店も通り過ぎる
無銭飲食しちゃったな、ドヨンに怒られるかな、次またお金を払いに行かなきゃ、そんな事を無理に考えるが裏腹に勝手に流れる涙
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「……っ、うぅっ……とまれ……っ、」
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自分の意志とは反対に流れ続ける涙にどうする手立てもなく、夜の繁華街を声を出して泣きながら歩く
視線を感じるし、クスクスと笑うような声も聞こえるけどそんなのどうでもいい。今の哀れは私には誰も反応をくれない方が悲しいから
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「ばいばい…っ、テンﾂ……」
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これが、私が最後に彼の名前を呼んだ最後の日だった
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jfpzGmohs5(プロフ) - これっめもしかしてHey!Say!JUMPの歌だったりしますか！？！？ (11月13日 23時) (
レス) id: 5451b6343b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - どのお話もとっても素敵です…楽しく読ませていただきましたありがとうございました (2023年3月8日 5時) (レス) id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
由利(プロフ) - なんかマークの話エモくて（？）泣きました（ (2022年8月12日 23時) (レス) id: 236b7ecb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなこ
| 作成日時：2022年1月14日 15時
