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DY「いらっしゃ……あ、また来た」
「いいでしょ、どうせ暇でしょ?」
DY「はぁ……はい、お席どうぞ」
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あれから暇があってはドヨンのお店に来ている
彼に会いたくて堪らなくなる代わりに、こうしてここに来ていればそりゃドヨンに呆れられるような反応されたって仕方ない
だけどね、表こそ私にこんな風に接してるドヨンだけどきっと私達の波長が以外にも合ってる事を本人も自覚してる。だから、こうやって嫌な顔をしながらもいつもの席を空けといてくれるんだ
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「本当は嬉しいくせに。笑」
DY「……まぁ、暇つぶしにはなるね」
「あれ、今日はやけに素直だ」
DY「A、帰りたい?」
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やだ、そう一言返すとため息を着きながらいつも1番に頼むお酒を作り始めるドヨン
ドヨンが混ぜる氷のぶつかり合う音ですら心地よくて、この場所が私にとって今は憩いの場だ。この場所とドヨン、2つが合わされば私は少しテンから離れられる
こうやって少しづつ彼を忘れよう、そう思った
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DY「……また、あの人の事考えてんの?」
「…え」
DY「Aが無理に忘れようとしてる奴。いっつもその顔するじゃん」
「……どんな顔?」
DY「さぁ、鏡でも見てみたら」
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ドヨンが作ってくれたお酒を私のカウンターの前に置いてくれると、ドヨンも自分のお酒を持って私の隣に座る
無駄に男らしい喉に酒が流れていくのを見て、私も同じように酒を体に流し込む
甘くて、甘いのに後味が少し辛くて。今の傷ついた私にはこれくらいの刺激が丁度いい
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DY「……その男は何が気に入らなかったんだろうね」
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あの日の事、それ以前の話を全てしたドヨンは不思議そうに呟く。
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DY「…だって、自分の気持ちを捨ててまでその男の望む事しかしない。こんな都合のいい女、普通もっと使うと思うけど」
「……なんでドヨンは、私が傷つく言い方しか出来ないかな」
DY「ただの都合の良い女じゃん、そいつの」
「ははは……そうだよね……
でも、私本当に彼のして欲しくない事全部分かってたつもりだったのにな……もう、お手上げ。あの人は私の手に負えるような人じゃなかった」
DY「僕の友達にもそんな奴いるよ、男同士だけど何考えてるか分かんなくて、手に負えない奴」
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ドヨンにも友達いるんだ、そう言うとど突かれたけど話を聞けば確かにテンみたいな人だった。
だけど、同時に確実にテンじゃない。とも思った
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jfpzGmohs5(プロフ) - これっめもしかしてHey!Say!JUMPの歌だったりしますか!?!? (11月13日 23時) (レス) id: 5451b6343b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - どのお話もとっても素敵です…楽しく読ませていただきましたありがとうございました (2023年3月8日 5時) (レス) id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
由利(プロフ) - なんかマークの話エモくて(?)泣きました( (2022年8月12日 23時) (レス) id: 236b7ecb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まなこ | 作成日時:2022年1月14日 15時