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「痛っ…」
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頭に飛んできた何かに目を覚ます。何かと思えば、まだ夢の中にいる様子の彼の腕だった
普段から幼い顔立ちの彼だが、寝ているとなれば更に幼さの増すようで、寝ている姿はまるで幼児のようだ。あまりの可愛さに頬にキスをすると、んん、と唸ってまだ重たそうな瞼が半分くらい開いた
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『ん……おはよ』
「おはよ。ごめん、起こしちゃったね。笑」
『ひひっ……まだ寝てよ』
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そう言って腰に巻き付けられる腕、足には彼の足が絡みつく。もうこれじゃ身動きが取れない
仕方ないから、私もマークの胸に埋もれて抱きつく
一応弁明しておくと、昨日の夜彼と何かあった訳ではない。ただ、ご飯を一緒に食べるために家に上げて、その流れでマークがここに泊まった。彼にただ抱きしめられながら眠った、それだけだ
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「…明日、楽しみだな」
『………ん？何が？』
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明日、1日ここで過ごしてしまえば、私は現実に戻ることになる
ここから帰らなきゃいけない。帰ってしまえば、また仕事漬けの毎日だし、こうやってマークとも簡単に会えないかもしれない
だけど、約束したんだもん。私に聴かせたいと言ってくれたそれを聴くって
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「マークの作った曲、聴かせてくれるんでしょ？もう出来てるの？笑」
『もちろん完成してる。笑
はぁ……A、もう帰っちゃうの？』
「うん、仕事があるからね」
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そうだ、マークは曲を作るためにここへ来た。書き終わったならば、一緒に帰ればいいじゃないか
そう言えば、彼は "帰れたら、一緒に帰る" そう言って私の頭を撫でた
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また深い眠りにつき始めたマークの腕から抜け出し、もう朝ごはんと言うには遅すぎる時間を確認し、冷蔵庫の中を覗いた
彼のために何かつくろうかとおもったが、生憎何かを作ろうとするには足りない食材
どうせ、今日と明日食べる分が必要だから、彼を起こさないように静かに家を出た
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今日もいい天気だ、なんて玄関に出て数十歩踏み出した時だった
大きなクラクションが聞こえた。それも真隣から
その次の瞬間にはもう私の体は熱せられたコンクリートの上。痛いなんて思う暇もなかった
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マーク……
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声に出したつもりだが、実際出てたかどうかも分からない。ただ、意識が無くなる前考えたのは、彼の事だった
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jfpzGmohs5(プロフ) - これっめもしかしてHey!Say!JUMPの歌だったりしますか！？！？ (11月13日 23時) (
レス) id: 5451b6343b (このIDを非表示/違反報告)
みんみん(プロフ) - どのお話もとっても素敵です…楽しく読ませていただきましたありがとうございました (2023年3月8日 5時) (レス) id: 708a20f575 (このIDを非表示/違反報告)
由利(プロフ) - なんかマークの話エモくて（？）泣きました（ (2022年8月12日 23時) (レス) id: 236b7ecb2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まなこ
| 作成日時：2022年1月14日 15時
