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渋谷side
渋｢大倉っ、大倉、大倉っ、！｣
救急車の中で、名前を呼びながら、手をギュッと握る。
その手には力なんてものはなくて
だらんと脱力しとった。
病院に着くと、
処置室に慌ただしく運ばれていく大倉。
横｢なあ、…すばる、｣
弱々しいヨコの声が隣から聞こえてきて、
横｢………、なんも…ない…やんな、そうやんな、…｣
そう呟いた。
まるで自分自身に言い聞かせるような感じやった。
ヒナ達も合流して、
6人並んでベンチに座る。
何も声を出すことなんてできひんかった。
静かな、静かな病院。
真っ暗な廊下。
まるで俺らの心の中を表してるようで。
怖い。
怖い。
安｢大丈夫。だって大倉やもん。
あんなに頑張れた大倉やもん。｣
小さな声で、はっきりそう言ったヤス。
でも声は、震えとった。
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作者名：ぱん | 作成日時：2019年4月6日 18時
