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間接キス ページ3

『ふぅーやっと終わったぁー』

今日は実技は拷問学しか無い、生徒が怪我してくることは無いだろう。


………ちょっとだけタバコ吸うか、


保健室からベランダに出てタバコを吸う、エイトくんの火じゃないから物足りない。


「こらっA先生、吸っちゃダメですよ〜」

『ダリ先生も吸いましょうよータバコあげますから、』


「えっまじ、しょうがないなぁ、」


そう言って私からタバコを受け取る、カルエゴ先生なら見つかった時点でアウトだ。

だが、ダリ先生は話が分かるヒトだ、こうやったら見逃してくれる。


「最近どうですかー、彼とは。」

『ダリ先生変な勘違いしないでください、エイトくんとはそういう関係じゃないですから。』


「はっきり言うねー彼も必死ですよ、なんで答えてあげないんですか。」

『エイトくんにはいい恋人ができますよ、そのうち私なんて飽きると思います。』


「イフリート先生が聞いたらこれ絶対怒るな、」

『何か言いました?』

「いえ、じゃあ僕はもう行きます、あんまりここで吸ったらダメだからね!」



その後は昼の休憩までベランダにいた。

昼の休憩のチャイムが鳴ったので保健室に戻りご飯を食べることにした。


普通は職員室で食べるのだが移動をするのがめんどくさいのでいつもここで食べる。

案外静かで悪くない。



「A先生お疲れ様です。」


また彼がやってきた、ていうか本当に毎回一緒にいるな。

お互い忙しい日があってお昼に一緒にご飯を食べることは少ない。


『おつかれ〜久しぶりだね、こうやって一緒に食べるの、』


「そうですね、いつもこうやって一緒に食べれたらいいですけど、やっぱり付き合いません?」

『エイトくん隙あらば付き合おうとするのやめようね。』


そうやって談笑しながら食べた。

「A先生それ美味しそうですね、」


『食べる?一個だけならいいけど、』


エイトくんはおかずを見ながら言った、

「あーんしてください。」

『いや自分で食べなよ、』


そういうのは恋人同士がすることであって私たちがすることではない。

それでも拗ねたように見てくるので私が折れるしかない。

『分かったよ、ほらあーん、』


少し恥ずかしそうに食べた、いやお前が言ってきたんだろ、と少し思った。

黙々と食べていたら目が合った。

『どしたの、もうあげないよ、』


「いや、間接キスしちゃったね、」

そう言ってこちらに笑いかける。

やめてくれよ、惚れてしまうじゃないか、

出会い→←付き合ってください



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作者名:天音 | 作成日時:2023年8月25日 22時

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