本音で、 ページ16
『ライム先生、ちょっと相談いいですか?』
「!珍しいですねぇ、何でも聞いてくださいよ。」
目を輝かせて詰め寄るライム先生、とりあえず彼女に相談する。
少し言いづらそうに言う。
『その、好きとかってどういうタイミングで言えばいいですか、』
「………えっ!A先生そんなこと気にするんですか!?」
『失敬ですね、私だって気にしますよ、』
「なるほど、つまり言おうと思っても彼を目の前にすると恥ずかしくて言えないと、」
驚かれる、そりゃそうだ。
私は気づいてしまった、好きとか言ったことない。
彼は毎日好きや愛してるとか言うのに私は一回も言ってない。
いざ言おうと思ってもどうも照れてしまいそうになる。
『どうしたらいいですか、』
「そうですねぇ、お酒で酔ったフリして言ってみたらいいと思います、手伝いますよ!」
『なるほど!試してみます。』
仕事が終わり帰るタイミングで彼に言う。
『エイト、今日ライム先生と飲みに行くから遅くなる、』
「ライム先生と二人きり?まぁ別にいいけど、早く帰ってきてね、」
もうちょっと粘るかと思ったけどよかった。
「ささっ、A先生、居酒屋行きましょう!」
久しぶりに居酒屋に行くのでウキウキする。
お酒は強い方なので酔うことはない。
ライム先生と喋れて面白かったな。
さてここからが本番だ、大丈夫、ライム先生にたくさん助言してもらった。
勇気を出して玄関に入った。
『えいとぉーただいまぁー』
「Aちゃんおかえり、っていうか酔ってるよね、」
『よってないよー』
へらへらしながら言う、今のところばれてないようだ。
「ほら、水飲んで、」
『えーやだぁー』
そう言っても飲ませてくる、
次に彼に抱き着いた。
『えいと、愛してる。』
「…僕も愛してるよ、」
彼に頭をこすりつける、顔が赤くなるのを隠すように、
するとベッドに連れていかれた。
「今日は酔ってるから手を出さないけど次はないからね、」
ぎゅっと抱きしめてそう言われた、
『うん、えいとすきだよ、』
ーーーーー
彼女が酔っていないことなんて気づいてた、
僕に抱き着いて顔を隠すようにして言ったときはかなりきた。
耳が赤くなっているので照れているのだと分かった。
とりあえずライム先生に感謝しよう。
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作者名:天音 | 作成日時:2023年8月25日 22時