もっと呼んで ページ15
カーテンから差し込んでくる光で目が覚めた。
彼はまだ寝ているようだ、もちろん昨日の夜もしましたよ、
彼のシャツが近くに落ちていたのでとりあえずそれを着る。
下が少し短いが問題ないだろう、袖の部分を少しまくり上げる。
そのままベランダに出てタバコを吸う、風が気持ちいい。
｢A先生、そんな薄着で出たら駄目ですよ。｣
『おはよーエイトくん、タバコ吸う？』
彼の言葉を無視してそう言う、エイトくん説教長いからな。
彼は黙って近づき太ももを触ってくる。
その手がどんどん上に上がってくる、このままじゃやばいと思って謝罪をする。
『ごめんごめん！反省したから！』
両手を上げて降参する。
｢よかった、もう一回したいのかと思いました。｣
彼が微笑みながら言う、まじで気をつけよ。
｢ほら、冷えるので中に戻りましょう。｣
ほぼ強制的に戻される。
ベッドに戻り二人で横になる、
『エイトくーん、また寝るのー？』
｢休日だからいいじゃないですか。｣
私の唇を触りながら言う、するとキスをしようとする彼。
『こらっもうだめ！』
そう言って彼の口を手で塞ぐ。
『そんな顔してもだめだよ、』
そう言っても私の手を退けキスをしてくる、頭を押さえてくるので逃げられない。
息ができない苦しさに涙が出てしまう。
｢嫌がってたのに蕩けちゃってて可愛いですね、｣
そう言って涙を拭き取る彼は妖艶な顔をしていた。
『〜っ！もうちゅーするの禁止！』
彼にそう告げふとんを被る、ちょっとは反省してほしい。
｢ちゅーっていうの可愛いですね、｣
全然反省してない、
『エイトくんちょっとは反省しなよ！』
｢すいません、次からは気をつけます。｣
そう言うとふとんを退け額にキスした、まじで反省してないじゃん。
『そういえばエイトくんずっと敬語じゃん、』
バビルスを卒業してからずっと敬語だ。
『もう恋人同士なんだから敬語はやめよ、それと先生もなし！』
｢分かりまし、じゃなくて分かった。｣
『うん、いいじゃん、ちょっと名前呼んでみて、』
｢Aちゃん、｣
『ちゃんはなしで呼んでー、』
｢そう言うAちゃんが先に呼んで、｣
『エイト、』
ちょっと恥ずかしいな、彼は口元を隠してる。
『照れてるの、エーイト？』
からかってやろう。
｢もっと呼んで、｣
『エイト、』
｢もっと、｣
そのあと何回も呼ばされた、腑に落ちない。
お気に入り登録50人突破！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 147人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：天音 | 作成日時：2023年8月25日 22時
