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独占したい ページ11

あー最高、タバコ美味しすぎ、

「A先生仕事中ですよ、」


『エイトくんちょうど良いところに、火ちょうだい、』


グッドタイミングだ、彼の火で吸うタバコは格別に美味しい。


「ったく、仕方ないですね、」

『エイトくん尻尾振ってるの見えてるよ、』


すると彼はタバコをとりだし尻尾の火を使いタバコを吸う。

私も彼の火を使おうと尻尾に近づいたら尻尾をしまった。

『あのーエイトさん?私の分も…』

「火ならここにありますよ?」


自分の今吸っているタバコを指差す。


『えーと、尻尾の火の方が、』

「ここにありますよ、」


何を言っても無駄だな、でも彼の火で吸いたい。
 
ゆっくりと彼に近づき自分のくわえているタバコを彼のくわえているタバコに近づけた。

火が移るまでお互い静かになる、彼の顔が近い。


すると自分のタバコにもやっと彼の火が移った。

「まさかしてくれるなんて思いませんでした。」

『まぁこんなので照れる私じゃないからね、』


そう得意げに言う、彼の顔が真面目な顔になる。

「ところで今日言ってた好きな悪魔って誰ですか?」

『えっどこで聞いたの!?』

まさか聞かれてるなんて思わなかった。


『忘れて!今すぐ!』

「僕に聞かれちゃまずいんですか、」



ああ、まずいよ、だって好きな悪魔は貴方だもの、

彼はそう言うと私を抱きしめた。

お互い吸っていたタバコが落ちた。

「好きです、なんで伝わらないんですか、」

『エイトくん……』


ここでやっと分かった、この悪魔は私のことが本当に好きなようだ。

今まで必死に避けていたのが馬鹿みたいだ、


好きだからこそ飽きられて捨てられた時が辛いからあえて付き合わなかった。

そんなことされたら私は耐えられない。


私は彼を抱きしめ返し言葉を噛み締めて言う。


『私も本当はエイトくんが好きだよ、』


そう言って彼の顔を見る、とびっきりの笑顔で、

『私でよかったら付き合ってもらえないかな?』


彼の顔が真っ赤になり私から離れて顔を隠す。

『エイトくん?やっぱり今さらだめ?』

「違います、今ダサいから見ないで、」


今までめちゃくちゃアタックしてきたのに、

彼は一呼吸すると私に向き直る。

「僕もA先生が好きです、付き合いましょう。」

『うん!』


この時すごく幸せな気持ちになったのを覚てる。

僕今凄い幸せ→←僕以外見ないでください



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作者名:天音 | 作成日時:2023年8月25日 22時

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