第20話 ページ25
Aside
『ウイルス発症まで、あと十七時間か。』
〈西城さん!一階が突破されました…!!〉
無線から聞こえる部下の声
却説、如何したものか。情報通りなら此処に来た探偵社員は怪力の異能者と先程の少年、それと…与謝野晶子。
あの異能は面倒臭いな、か弱い女性でもなさそうだ
私は無線を中原に繋げた
『やぁ中原、現状は判っているだろ?』
〈あぁ、今向かってる最中だ。つか手前も余裕あんなら首領を死守しろ!〉
其れもそうだが…私はやる事がある。
再び口を開こうとした瞬間、中原の無線から別ものの声が入った
恐らく、中原を足留めに来た探偵社員だろうけれど…あの中原を留めるとなれば残りの探偵社員は人虎と泉鏡花しか居ない
『…中原、足留めされている暇はない。殺してでも切り抜けて』
そうは云ったものの、返事がないあたり向こうにも何か策があったか。中原相手だと挑発か、外部の異能者の仕業か
『どっちにしろ彼奴は無理だね。_____梶井、下にいる探偵社員の相手をし給え
君の素晴らしい実験を見せてあげなよ』
梶「うははははは!お任せ下さい!我が檸檬花道を!」
五月蝿い奴が去った処で、再び私は思考を巡らせた。
首領を地下避難室に移動させたは善いが向こうには此方の情報を持っている泉鏡花が居る。何時潜入して構成員の誰かを脅すかは既に判っている
『却説っと、私も動こうかな。今回の敵は探偵社じゃあなく別に居るのだから』
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作者名:朱夜 x他1人 | 作成日時:2022年8月5日 16時