塗くんの助手。 (ページ41)

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次の日。

今日は塗くんと調査へ行った。

どうやら厄介さんがまた災難に出くわしたみたいで。

それも、新しく始めた学校での仕事で起こったらしく

私と塗くんは自殺しようとした
少女のことを調べた。

今は2人で車に乗り、帰り途中。

「高校生で親とも暮らしてなくて
学校でも1人なんて…逆瀬坂さん大丈夫なのかな。」

塗「ちょっと俺も驚いた。

………あれって。」

話している途中、なにかをみつけた塗くん。

その視線を辿ってみると…

「厄介さん…………とお巡りさん？」

塗「ちょっとここで待ってて。」

車を止め、お巡りさんに怪しまれて
ピンチの厄介さんの元へ向かっていった塗くん。

何をするかと思ったら…

まさかの色仕掛け(笑)

塗くんって本当に演技がうまいというか
ころころ変わるというか…

塗くんのおかげでどうやら助かった様子の厄介さん。

くどい、なんてまた言われちゃってるけど…笑

塗「お待たせ。」

「塗くん色仕掛けなんて、おっとな～」

帰ってきた塗くんにちょっとふざけて
言ってみると、しかめっ面で

おでこにパチンっとデコピンをされた。

「いててっ…」

塗「子供は余計なとこ見なくていいの。」

「子供扱いですか。」

塗「子供じゃん。」

「これでも23歳です。」

塗「俺24だもん。俺は大人。」

「ひとつしか変わらない！私も大人！」

塗「Aちゃんは子供のままでいい。」

こんなくだらない会話も
実はすごく嬉しかったりする。

楽しくてしょうがない。

厄「あの…僕邪魔だよね…」

厄介さんがいたことなんてすっかり忘れるくらい
楽しんじゃってる私。

ああ、恥ずかしい。

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