塗くんの助手。 (ページ25)

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塗くんの一言で、お昼を食べに
洋食屋さんに来た。

おしゃれな雰囲気で一見、カフェにもみえる。

「このお店、素敵ですね。」

塗「だな。

何食べる？」

「えと、じゃあ私はオムライス！」

塗「ん。」

塗くんがピンポン、と店員さんを呼ぶボタンを押した。

-「ご注文お決まりでしょうか？」

塗「オムライス2つ。」

-「かしこまりました。少々お待ちください。」

塗くんもオムライスなんだ。

なんか…かわいい。

塗「何？そんなに見て。」

「かわいいな、って。」

塗「っ！？」

「クールなのにオムライスなんだなって。」

塗「あ、ああ…そういうこと…」

めずらしく塗くんが驚いてる。

私何か言ったかな？

まあいっか。

「そういえば最近は潜入捜査ないんですか？」

塗「…Aちゃんって時々敬語
ぶっ込んで来るよね。」

「えっ…あ。」

塗「まあいいよ。慣れるまで好きにして。」

そう言ってふっと笑った塗くん。

まともに笑ったのを見たのは
初めてだったから思わず

「笑った…！！」

と言ってしまった。

塗「俺だって笑うことくらいするけど。」

「でもなかなか笑わないから…
笑顔のほうがいいよ、塗くんは。」

塗「…っるさい。/」

「えっ！本当のこと言っただけですけど！」

塗「はいはい。もうオムライスきてるし。」

そう言われてテーブルをみると
いつの間にかきていたオムライス。

「おいしそう…いただきます。」

塗「…いただきます。」

2人で一緒に食べる。

あまりのおいしさに頬が緩んだ。

ふと塗くんを見ると、目をキラキラさせながら
おいしそうに食べていた。

…うん。かわいい。

塗くんのこれまた意外な一面を知れて

お昼も楽しい時間を過ごせた。

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