塗くんの助手。 (ページ23)

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「わあ～かわいい！」

デパートに着いてすぐ、
私好みのかわいらしい雑貨屋さんが目に入り

それに気づいた塗くんが行こうと言ってくれた。

まくるちゃんや法郎さんに
プレゼント買っていこうかな。

法郎さんにはサンドグラスで
働かせてくれたお礼もできていないし

まくるちゃんは普段からお世話になっている。

「これいいかも…」

そう言って手にとったのは

おしゃれで色が綺麗なアロマキャンドルと
レトロなデザインのオルゴール。

まくるちゃん、キャンドルとか好きそうだし
法郎さんもこのオルゴール似合いそう。

この2つは決定。

…問題は塗くん。

どういうものが好きなのかとか
何が欲しいのかとか

何もわからない。

今一緒にいるからどうやって探して買うかも
考えなくてはいけない。

でもここのお店、塗くんイメージのものは
あんまりなさそう。

「塗くん、ちょっと待ってて！」

そう言ってレジへ行き、
まくるちゃんと法郎さんへのプレゼントだけ買った。

塗くんの元へ戻ると、どうやら
何かを購入したことに気づいたみたいで。

塗「何買ったの？」

と言ってきた。

「まくるちゃんと法郎さんへのプレゼント。
日頃の感謝の気持ち。」

塗「…ふ～ん。」

まだ時間はあるし、

塗くんへのプレゼントも探そう。

そう思い雑貨屋さんを出た。

それと同時にまた繋がれた手。

塗「人多いから。」

少し照れながらそう言った塗くんがかわいくて

手を繋いでくれたことが嬉しくて

「ありがとう。」

と、とびっきりの笑顔で言った。

塗「…………っ//」

塗くんがさらに照れてることなんて知らずに。

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