【SLAM DUNK】カフネ前編 (ページ41)

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39.勝手にしろよページ41

大好きだから

幸せになって欲しい

どうしてかな

なんで難しいのかな

宮城「よし。今日はここまで。」

宮城がキャプテンになってから、俺たちのケンカはまた増えた。

厳し過ぎたらチームの雰囲気が悪くなるだろうが。

今日も一言、言ってやろうかと思えば1番に体育館から出て行きやがった。

ちっ。

赤木が15番になって戻ってきて、少しまた前みたいになったが、全く元通りにはいかなかった。

赤木「いいか。夏で思い知っていると思うが。
　くれぐれも赤点を取るなよ。」

選抜に行く前に赤木が耳にタコができるくらいに言ってくる。

試験前なのに部活はみっちりあるし、どうすっかな。

赤木「誰が好き好んでお前らの心配をしなければならんのだ？」

けっ。
中学までは、そんなにバカじゃなかったのによ。

Aの学校はテスト前になると、部活がなくて帰りが早いって言ってたよな？
俺んちで一緒に勉強でもすっかな。

赤木「聞いてるのか。三井。」

三井「うるせーな。帰る。」

桜木「俺はまたゴリん家で勉強してもいいんだぞ？」

後ろでゴチャゴチャしてるが、帰る。

徳男たちと合流して校門に向かう。
きもちわりーから待ってなくていい、って言ってるが、たまにこいつら待ってやがる。

「あ、あの、インターハイ凄かったです。
　連絡先教えて貰えませんか？」

他校の子が、校門から少し入ってきて俺に声がかかる。

「わりーけど。俺、彼女いるから。」

こうして女子からの誘いを断ることもしばしば。

「さすがみっちゃん。」
「みっちゃんがいた時はナンパもよく釣れたよなー。」
「でも今の子も、まあまあ可愛かったなー。」

ふっ。
懐かしいもんだな。

「バカか。Aのが可愛い…ってA。
　どうした？」

げっ。

校門を出たところにA。
門壁があったから見えなかった。
が、全く問題ないだろ？

『今日から試験前で部活ないから…。』

私の家で一緒に勉強しない？
ってビックリさせようと思って、待ってたの。

『やっぱり出会わなきゃ…よかった。』

涙いっぱいにして言ってきた。
全く問題ない行動に喜ぶかと思ってたから、ついカチンときたんだ。

「そうかよ。勝手にしろよ。」

Aが走り去る。

おい、待て、こら。

なんでそうなるんだ？

お前が謝るとこじゃねえの？

女子のことなんか分かるかよ。