【SLAM DUNK】カフネ前編 (ページ34)

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32.2人の約束ページ34

付き合うことになってから

Aからいくつかお願いをされた
　

忙しくても、できるだけ会えたら嬉しい

できたら1日に1回、3日に1回でもいいから、電話で声を聞きたい

できたら甘えさせて欲しい

本当は自分から甘えるの緊張すると思うけど
きっと心臓バクバクだけど勇気を出すなら
甘えられなかった、って後悔したくないから
私からも甘えたい
気持ちも伝えたい

カッコいいから、あまり心配させないで欲しい
私も精一杯自分磨きを怠らないし努力し続ける

だから
ずっと一緒にいれたらいいね

最後はお願いじゃなくてAの願いだけど

俺はそのお願いを約束に変えたんだ

じゃないと

フェアじゃないだろ？

それと俺からも
　

タメ語で話せ

名前で呼べ

嘘はつくな

おれを信じろ

と、とにかくだな、大事するからよ
そう伝えた

そしたら
Aも
私にできる精一杯で大事に俺を守り続けたい
と言った

ついでにAが中2の時に、彼氏がいたことが最後って聞いた

元カレは1人だけ

キスまでしかしたことない、ってことも。

気になったことは、聞いておきたいんだ。

じゃないと

フェアじゃないだろ？

こうして俺たちの間にいくつか約束ができた。

……

余談だが

あいつらに紹介した。
色々と迷惑もかけちまったこともあるからな。

「これ、おれのダチの徳男に。高嶋たち。」

『インターハイで応援されてた方ですよね。
　A Aです。』

「三っちゃん。」

徳男はすぐ泣くからな。

「俺たちのこと覚えてたんだ。」

「三っちゃん。
　俺、俺、俺、俺たち応援するから。」

アレを出そうとするから、止めた。

「ヤメロ。」

Aは相変わらずクスクス笑っていた。

なんていうか俺の中でケジメをつけるような意味もあった。

Aもいたら、もっと大丈夫だって、そう納得させる自信もあったんだ。

……
この先、Aが三井さんを呼ぶ時に
寿くん、寿ちゃん
と表現しますが

ひさしくん、ひさくん、ひーくん、
など、お好みの読み方で読んで頂けたらと思います。

堀田さんやリョータや牧さんたちは、後編でも出てきます。

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