【SLAM DUNK】カフネ前編 (ページ30)

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28.インターハイ後ページ30

楽になるために

卑屈になったりしない

人のことを妬んだりしない

だから私にも守らせて欲しい

いつか好きな人のこと守りたい

昨日インターハイから帰ってきた。

疲れて疲れて。

帰った日は、勉強する気にもなれなくて…。

凄く眠くて睡魔に任せて、20時前だったろうか？

小さい子供が寝付くような時間に寝てしまう。

このまま眠っていたい。

「昨日の夜も今朝も、また電話でなかったんだよ。昨日帰るって連絡あったのによ。」
「ケガとかしてねえよな？」
「宮城、お前なんか知らね？」

これだよ。
インターハイから帰って、まだ数日。

電話になんて出るんじゃなかった。

どうやら、三井サンはAちゃんと連絡が取れないらしく、ガルガルしてる。

宮城「知らないですよ。」
　「試合、録画してないですし。」
　「また夜にでもかけたらどうですか？」

「録画」
「あーそれ早く言えよ。録画しときゃよなかったな。」
「大体なんだよ？俺に夜まで待てって言うのか？あ？」

すげーガルガルしてる。
もうめんどくせえな。
年上なのにやたら絡んでくるし。
すぐ、いちゃもんつけてくるし。

宮城「まあ、待ってみたらどうですか？」
　「じゃ、失礼しまーす。」

わるい。
Aちゃん。
後は頼んだ。
このガルガルをおさめておいてくれ。

「お、おい。」

ホントに切りやがった。

大人しく待つのが苦手なんだっつーの。
　

早くAに会いたい。

……

よく寝たーという感覚と共に目を覚ます。

枕元の携帯が鳴っているので、ひとまず出てみた。

『もしもし？』

「A？」
「お前、電話も出ねえで。何してんだよ？」

『み、三井さん？』
『おはようございます。』
『何か怒ってます？どうかされました？』

「何時だと思ってんだよ？」

明らかに、怒ってる声。
何かしたかな？と考えながら時計を見る。

『5時前？朝の…？』

最近は5時でも明るいので、朝かな？と考える。

「夕方だ。あ？今、おはよう、って言ったよな？」
「寝てたのか？」

『はい…。昨日？帰ってきたら眠くて…。』

電話の向こうで

ガハハハ

って笑い声が聞こえる。
今度は笑ってるみたいでよかった。

「そうかよ。よく寝るな。」
「今日、これから時間ねえか？」

後から知ったが
Aは疲れがたまると一気に寝溜めするらしい。