【SLAM DUNK】カフネ前編 (ページ24)

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22.ヤキモチページ24

兄のバスケだけ褒められても

音を鳴らすように笑うだけで

イヤな一つ顔をしないのがAだ

そういうAの行動の一つ一つが

まだある俺の心の隙間にはまっていくんだ

「A、顔に出てるよ。」

「それで山王の1回戦。」

『ほ、ほら1回戦なら時間もコートも分かってるから。』

「私は駅での時に気付きましたよ。先輩。」

『嘘だよね？』

「私は海南のチームと話せて幸せだったよ。Aのお兄様、さまさま。」

里奈ちゃんに頭をポンポンされながら進む。

そんなに私分かりやすいの？

次に会えたらどんな顔してればいいの？

…宮城side

牧「身内の贔屓目のない解答が欲しかったんだが。」
　「行っちまったな。」

赤木「俺たちも、今度こそ失礼する。行くぞ。」

三井さんの機嫌が悪くなってる。

別に牧と少し話してただけじゃんか。

すげーAちゃんのこと好きじゃんか。

自分でも気付いてるよな？

それ

ヤキモチだぞ。

　

桜木「なんだ。
　ミッチーは彩子さんがタイプじゃなかったのか？」

三井「ちげーよ？あれはその場のノリで言っただけだ。」
　
体育館での、あの時のことだな。
花道にしちゃよく覚えるもんだ。

桜木「ミッチー高望みはよくないぞ。」
　「テレビの中にいるような美人じゃねえか。」

三井「うるせーよ。
　大体お前こそ赤木の妹に相手されてねーだろうが。」

桜木「ぐ。
　大体リョーチンも彩子さんに相手にしてもらってねえじゃねえか。身の程知らずめ。」

宮城「何で俺に回すんだよ。誰が身の程知らずだ。」
　「三井サンと花道のが、よっぽど身の程知らずじゃねえか。」

三井「あ？」

赤木「いつまでやっとるか。このバカ共が。」
　「何しに広島に来たと思っているんだ。」
　「全国制覇をしにいきんだ。
　目の前の戦いに集中せんか。」
　

どいつもこいつもバカばっかりだ、と赤木のダンナ。

ん？
待てよ？
牧と髪型、ってことは…。

まだあのこと気にしてたのか。

ダンナと牧、どっちがって、言われても…。
そりゃ、あの表情になるよな。

吹き出すのを我慢できなかった。

宮城「ぶ。ぶははは。」

赤木「宮城。聞いてなかったのか。
　貴様というやつは。」

笑わなかったAちゃんすげーな。

早く宿泊先行きてー。