【SLAM DUNK】カフネ前編 (ページ15)

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13.再会① ページ15

泣いていないか

笑っているのか

いつも心のどこかに

お前のことが引っかかっていたんだ

やっと最寄り駅に着いた。

改札口を出ると、背の高い人とすれ違う。

「Aか？」

いつか聞いた懐かしい声がする。

振り向くと、背の高い高校生。

「俺。覚えるか？」

髪型が違う。

顎に傷があるけど…。

『…三井さん？』

「お、おう。
　お、大人になったな。ちょっと。」

あぶねー。

あの時より

キレイになったな。

って言いそうになった。

あぶねー。

訝しげに俺のこと見やがるから、忘れられたかと思った。

2年ぶりに会うAは、どこかまだ、あどけなさは残るが、キレイになっていた。

でも、髪型は少し伸びたくらいで、あまり変わってなくて、鎖骨あたりで揃えられた髪はサラサラで、あの時のまんまなとこも多い。

こんなところで会うとは思わなかった。

Aは、あの頃みたいにクスクス笑って。

『大人？』
『三井さんも、髪型変えたんですね。』
『スポーツマンみたいですね。』

「なんだよ。それ。」

それ
あいつにも言われたな。

だからかな。

俺もすぐにゲラゲラ笑えたんだ。

笑って再会できてよかったと思った。