【SLAM DUNK】カフネ前編 (ページ12)

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10.海ページ12

後から思えば

俺だけが特別だと

どこかで慢心していたあの頃じゃないから

Aと一緒にいる未来ができたんだろうな

俺は宮城にカタを付けるために、仲間と海で待ち合わせをしていた。

なんで

あいつが
バスケ部の期待の新人のポジションみたいになってるんだよ。

なんで

あいつの
膝はなんでもないんだよ。

なんでなんだよ。

なんで

俺は今

チクショウ。

納得がいかないことだらけだ。

海を眺めていると、少し距離はあるがAがいた。

　

間違えるはずがない、Aだ。

私服…。

俺が言えたことじゃないが、学校はどうしたんだ？

休みか？

当たり前だけど、右腕にギプスをしていない。
　

ちゃんと治ったのか？

もう痛くないのか？

後遺症とかは平気なのか？

バスケは…してるのか？

本当は話しかけたい。

けど、話しかけられない。

そう思って、少し遠くからAを見ていた。
　

仲間と合流して、宮城の元へ向かう。

今思えば、あの日のAに話しかけて、話を聞いてやればよかった。

あの時は、きっと1人で悩んでたんだろうな。

ごめんな。

なんで俺の傷はキレイに塞がって

お前の傷跡は残ったんだろうな。

お前なんて悪いことしてないのにな。

その頃から、俺はAの夢をたまに見るようになった。

　
……
再会という、お話からは三井さんは、ほとんどずっと出てきます。
読んでくださり、ありがとうございます。