殺人鬼が1-Aに!? [ ヒロアカ ] (ページ3)

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疑問ページ3

今日は人通りの無い道を2人で歩いていた親子をターゲットにすることにした。

背後から……一突きで……

(ｻﾞｸｯ)

｢父さん！？｣

『…残念』

｢……ｯ…！｣

逃げない様に跨り,ナイフを突き立てようとすると彼の頬に輝く雫。

『……泣いてるの？』

｢当たり前だろ…!?父さんが……！！｣

私はずっと気になってた事を彼に聞く事にした｡

『ねぇ,教えて』

｢殺すなら殺せ…ｯ｣

『ちゃんと殺してあげるから…その前に教えて』

｢……何をだ｣

『今まで殺してきた人がね? "お前だけは助ける"とか"貴方は逃げて"って,自分はもうすぐ死ぬのに,血塗れでそう言ってたの。まぁ勿論逃しはしなかったけど。』

｢だからなんだ？｣

『何でそんな事が言えるの？自分が一番じゃないの??……勿論貴方もだけど』

少し考える様に間を置いて彼は答えた

｢……それは,家族だったり親友だったり…自分より大切な人だからじゃないのか？｣

………親…友…??

『…家族って何??親友って何??』

『……自分より大切な人なんて居ないから分かんない』

｢…今までで居なかったなら,これからきっと現れるんじゃないか??……答えたから,殺すなら早く殺してくれ.焦らされると怖いから｣

私の手を引き,ナイフを自身の胸元に当てさせる彼

『…死ぬの,怖くない？』

｢そう聞かれると怖いな｣

『……有難う,探してみる…』

｢あぁ。｣

『それじゃあ,刺すね.』

(ｻﾞｸｯ)

綺麗な赤い華が咲いた。

『…何で幸せそうな顔してるの??』

『…死んでるから,答えられないか』

何でかな

"殺すんじゃなかった"

そう思った。

自分より大切な人……か

出会えるのかな