殺人鬼が1-Aに!? [ ヒロアカ ] (ページ17)

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二面性殺人鬼ページ17

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｢……！？｣

悪寒を感じ,イレイザーヘッドは飛び退く。

悪寒の正体は殺人鬼の彼女。

……ではなく。

"……やっぱ結構労力かかるねぇ〜"

彼女から出てきた"何か"にだ。

ソレは彼女と鏡に映したようにそっくり。

『……！！なんで…"私"が』

痛みから解放された彼女が控えめに叫ぶ。

"……うーん,私には少し眠ってもらおうかな"

ソレが手を向けると,彼女は糸が切れたように倒れた。

｢Aに何しやがった！！｣

爆豪が叫ぶ。

"あ〜っと,君は爆豪君だね！何だなんて……普通に気絶させただけ。すぐ解けるからさ！"

｢……お前はなんだ？｣

今度はイレイザーヘッドが尋ねる。

"Aの世界や母親に対する憎悪や殺意の塊。Aが願った時に私が出てくる。要は二重人格だね。負担はかかるけど実体化もできる"

｢じゃあUSJん時のあれも……お前なのか｣

次は轟が尋ねる。

"そうだよ。いや〜,挟み撃ちにされて気絶させられるなんてダサかったよねぇ,私"

ピリピリした空気をものともせず,1人だけが楽しそうに話す。

"私は私が呼び出してくれるのが嬉しかった"

気絶している彼女の元へ近づくソレ。

"でも,貴方達と出会ってから私は憎悪や殺意を感じなくなった"

"私は必要なくなった"

笑顔を浮かべながらも悲しそうに語るソレ。

"それでお別れをしようと思って。"

"貴方達の授業を邪魔する気はなかったけど…でも,私の過去を聞いてあげてよ,殺人鬼になった経緯も…何もかも"

そして彼女に再び手を向ける。

『……ん…』

彼女が起きた。

"……ねぇ,お別れしよう？"