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☆八 ページ8






祥生と会った日から数日後、大学の登校日。



夏菜「おはよ!A大学来るの久しぶりじゃない?」

「夏菜!いやー、ちょっと今バイトしてて」

夏菜「あら、いつのまに。そういえば引っ越したって言ってたね」

「うん、一人暮らしの資金貯め中」



大学は基本行きたい時に行ってるため、大学の友達の夏菜とも少し久しぶりに会う。



夏菜「ねーえAちゃん??合コンとか興味ない??」

「合コン?ないけど」

夏菜「えーーー!!興味あってよ!!」

「いやいや、ないもんはないから」

夏菜「来週合コン行くんだけど人数足んなくて…ね!Aが来てくれたらぴったりなの!!」

「え〜、でもやだよ合コンとか」

夏菜「そこをなんとか…!」



なーんか探ってるような顔をしてるのかと思えば、合コンの誘いかぁ…



ひよこのような眼差しでこちらを見つめる夏菜。



合コンなんて性に合わないし、何よりそういうもので彼氏を作るのも嫌だし、非常に行きたくない。



でも、夏菜はいつも息をするように「彼氏欲しい」と言っているし、応援したい気持ちもある。



「うーん……」

夏菜「いるだけでいいから、、、」



それもどうなの?なんて思うけど、確かに人数合わせだし、それも一理ある。



「…わかったよ」

夏菜「A…!ありがとう!!」



そういうと、思い切り抱きしめられた。



こういうの、悪い気しないんだよな〜…笑



「本当行くだけだからね?何もしないよ?」

夏菜「うん!大丈夫!本当に嫌だったら途中で帰ってもらってもいいから!」



ちょっと憂鬱な予定ができちゃったけど、夏菜のためだし頑張るか。




ーーー




「いらっしゃいませ〜…あ」

祥「やっほー」

「祥生!」



大学も終わりバイトの時間、早速祥生が私のバイト先に顔を出してくれた。



祥生含めて4人で来てくれたみたい。



とりあえず先に案内して、改めて後の3人を確認する。



あ、碧海と翔也だ。



「来てくれてありがとう」

翔「ここ、来てみたかったんだ」

碧「祥生が行くって言うからついてきた」



もう一人の人は少し俯いてスマホを見てる。



あ、もしかしてこの人



前に会えなかった人かな?



「祥生、もしかして」

祥「あ、そうそう。まだ紹介してなかったからちょうどよかった!」



トントン、と祥生に肩を叩かれてスマホから目を離し顔を上げた彼と目が合った。



「………え」

?「………あ」



あれ、この人って………

☆九→←☆七



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作者名:伊乃 | 作成日時:2021年9月11日 16時

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