☆二十一 ページ21
☆
祥生にああは言ったけど
私も薄々気づいてることがある。
気づけば汐恩くんのことを目で追ってるし
なぜか、考えちゃう。
でも、だからってこれが好きってことになるのかな？
そういえば…
ネットで調べれば、JO1って出てくるよね。
ちょっと調べてみよう。
…あ、すごい。本当にあのみんなだ。
「………」
いや、別に、変な意味じゃなくて
一応汐恩くんも調べてみる。
○JO1 鶴房汐恩〔検索〕
………うわ、かっこいい
え、こう言う髪型の時もあったんだ。
今のも似合ってるけど、これもいいな…
あ…この衣装すごい似合ってる！
こんなふうにも笑うの！？かわいい……
「………いやいやいや！！！」
だめだ！！
ネットで調べた写真見るだけで心臓がうるさい！！
……これで確信した
やっぱ私、汐恩くんのことが好きみたい。
なんで私…よりによって汐恩くん？
いや、別に悪いとかじゃなくて、他に優しくしてくれるのはもっと翔也とか、別の人がいるのに
汐恩くんのことしか考えられない…
思えば、初めて出会った時から私、ずっと汐恩くんのこと気にしてたみたい。
好きになるのも、時間の問題だったのかな…
どうしよう、祥生に言いたい。
電話してみよう
「…………あっ」
祥「もしもしA？どしたん？」
「あの、祥生…今大丈夫？」
祥「ん、平気やで」
気づかれてたにしても、いざ言うとなると緊張する。
「あのさ…この前行ったこと覚えてる？」
祥「この前？…あ、汐恩のこと？」
「うん。それさ、祥生の言う通り」
祥「え？…あ、ほんまに！？」
「ん…私、汐恩くんのこと好きみたい」
祥「わー！まじか！いや、やっぱそうやと思った！」
祥生、なんでそんな嬉しそうなの？笑
祥「なんかさ、ほんまにふとAのこと見てもさ、全然目合わんからなんやろなって思ってAの目線の先見ると、いつも汐恩おって。もうこれ好きじゃなかったらなんなん？って思ってた笑」
「うそ、そんなに…」
祥「うん、Aのそう言う話聞いたことなかったから嬉しいわ」
「なんか恥ずかしいな…」
祥「あと、汐恩のいいところちゃんと見てくれて、それも嬉しい！」
なるほど、そういうことか。
祥生は汐恩くんのこと大好きなんだな…
見ててもすごいいい関係だと思うし。
祥「あごめんこれから練習や！また話聞かせてな」
「あ、うん！急にごめんね」
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作者名：伊乃 | 作成日時：2021年9月11日 16時
