☆十一 ページ11
☆
二度目のJO1宿舎。
まさかこんな頻度で来れると思わなかった。
翔「(緊張するから祥生たちも一緒にいてよ!)」
祥「(あー、俺蓮くんに呼ばれてたの忘れてた…悪いけど俺はパス)」
碧「(俺明日早いねん。Aとは話したいけど朝弱いから寝るわ…)」
翔「(え、まだ19時だよ!?…じゃあ汐恩!!)」
汐「(俺は…普通にめんどい。話す事ないし)」
翔「(その場にいてくれるだけでいいから!)」
汐「(いや、おる意味ないやろ)」
翔「(…あのアニメの録画、全部消す)」
汐「(は!?お前それはないで…)」
翔「(決まりだね!)」
…何やら四人でこそこそ話してる。
聞こえそうで聞こえないの、もどかしい。笑
仕事の話?部屋入らないのかな…?
不思議に思ってると、祥生が申し訳なさそうにこちらに振り向いた。
祥「俺蓮くんに呼ばれてて、行くな。A、また話そうな!」
碧「俺は明日早いから話せへんけど、また今度時間ある時にゆっくり話そ」
「そうなんだ、大丈夫だよ!二人ともおやすみ」
翔「じゃ、Aちゃんこっち」
二人とお別れして翔也の部屋に入る。
当たり前のように汐恩くんはいないと思ってたけど、一応一緒にいてくれるんだ…
翔「えっと、Aちゃんって普段何してるの?」
「うーん、大学かバイトかな?特に大学は今そんなに行かなくていい時期だからあんま行ってないけど」
翔「そうなんだ」
翔也と他愛のない話で盛り上がる中
汐恩くんは、スマホゲームでもしてるのかな…?
ここでもやっぱり、だんまり。
「………あの、しお『ポンポロポンポン♪♪』…?」
翔「あ、ごめん!…もしもし?ナオトさん」
汐「………」
汐恩くんの名前を呼ぼうと思ったら、翔也のスマホで遮られた。
翔「はい、…え、今っすか!?えぇ…いやだめってことはないですけど」
何か緊急事態かな?
翔「わかりました、はい…すぐ行きます」
スマホを切って、勢いよくこちらに向き直って頭を下げる。
翔「ごめん!!俺から誘っておいて申し訳ないんだけど、今ちょっとだけマネジャーに呼ばれて………すぐ戻ってくる!!」
「あ、いやいや。全然大丈夫だよ!」
翔「本当にごめん!!」
本当に凄い勢いで部屋を出て行く翔也。
別に全然大丈夫だし、急ぎすぎて怪我しなきゃいいんだけど…
………あれ?ってことは
「あ………」
汐「………」
汐恩くんと二人?
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作者名:伊乃 | 作成日時:2021年9月11日 16時