サイコウの日々【キミガシネ】

完全把握 ページ9

サラにアタシが話を聞いていなかったことを自白した。


それを聞いたサラは一人一人の名前を教えてくれた。






教師のミシマ、先程アタシに声を掛けてくれた怪しい人だ。

見た目は怪しいがとてもいい人らしい、サラ情報だけど。



そしてもう一人の声を掛けてくれた人物、ナオ。

ミシマの教え子だったらしい。



先程見かけたレコ。

最近売れてきているバンドメンバーだ。

奇抜なメイクが目立つ女で、特別私は好きではない。



それとワンニャンを語尾に付ける子供、ギン。

見たところこの子が最年少と思われる。



次に目に付いたのは緑色のサラサラとした髪の毛の女の子。

名前はカンナと言うらしい。

とてもこの状況に怯えていてあまり話せる状態ではないみたいだ。



大柄の男もいた。

Qタロウと言う名前を不思議に感じた。

外国の人…？だが喋り口調を聞いていると様々な方言が入り混じっていてイマイチ人柄が掴めなかった。



そして異様を放つ二人の男性が気になった。

自分の事を主夫と名乗る、カイ。

少しサラはこの人物が引っ掛かるらしい。


もう一人は、ソウ。

特別寒くもないこの空間で付けているマフラーがとても気になる。

少し目が合い、ニコッと微笑んでくれたが何か違和感を感じる。



そして、サラとジョー。



『後は…さっき話し掛けてくれた警察のケイジさんって人で最後かな？』


「ああ、これで全員だ」


アタシは丁寧に紹介してくれたサラに素直にお礼した。







アタシは首元を触った。


ここにいる人全員が首元に何かが付いているのだ。


外そうと試みたのだが、一向に外せそうにない。









アタシは少し息苦しさを感じた。

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