幼馴染は元A組2 (ページ49)

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溺れる時間3 ページ49

片岡『去年の夏にあの子から好きな男子含むグループで海に行く事になったらしくて……泳ぎを教えてくれって頼まれたの』

片岡は続けて説明する

片岡『ちょっと泳げて十分だと思ったんでしょうね…。少ししか練習しなくて海に行っちゃった』

茅野『その子はどうなったの？』

片岡『案の定溺れちゃって救助ざたに……それ以来ずっとあんな感じで…つきっきりで教えてたら私が苦手科目こじらせてE組行きよ』

A「…その子ちょっと甘えすぎじゃ……」

Aはそう言ったが片岡は首をふり

片岡『いいよ…こういうのは慣れっこだから』

片岡がそう言うとピッとホイッスルの音が

殺『いけません。しがみつかれる事に慣れてしまうと…一緒に溺れてしまいますよ。こんな風に』

そう言いタコは『主婦の憂鬱』という題名の紙芝居を見せてきた

__紙芝居

片岡『ちょっとあんた今月の家賃を如何するつもり!?』

殺『うるせーな！パチスロだよパチスロ!!邪魔すんなどけ！』

片岡『きゃっ！』

殺『…ごめんな、家賃がチョコ一枚になっちまった……見捨てないでくれよぉ…お前が居ないと何も出来ない奴なんだよ…』

片岡『……もうっ、本当駄目な人なんだから……♡』

__

片岡はその紙芝居を見て少し震え上がる

殺『所謂、共依存というやつです。貴方自身も依存される事に依存してしまうのです』

共依存…このまま依存していると相手は自力で行動せず、ずっとそのままであろう

殺『「こいつならどんなにしがみついても沈まない」そう思うと自力で思う事を辞めてしまい彼女の為にもなりません』

片岡『……どうすればいいのかな…殺せんせー』

タコはきっぱりと言う

殺『決まっています。彼女が自力で泳げる様にすればいい。このタコがマッハスイミングを教えてあげます』

A「(泳ぎを教える…て事はやっぱり泳げるの……!?)」