幼馴染は元A組2 (ページ43)

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謝る時間ページ43

Aside

渚君に…謝らないと……私は最低で最悪で弱いと思う。こんな自分が醜くて汚らわしい

A「渚君…！」

渚『Aちゃん！どうしたの？』

A「あ…あの……」

私が思った事を言ったら渚君…皆はどう思うのかな……最低？仲間ではない？

どうしよう…頭に色々な考えがグルグルと回って心臓はﾊﾞｸﾊﾞｸと音を立てて五月蝿い

A「…わた…し……渚君が…ナイフを持った時……」

渚『うん？』

A「自分じゃ…無くて……よかった…って……思っちゃって……！ごめんなさい…！ごめんなさい…!!」

私は涙で顔がグチャグチャになりながらとにかく謝った。渚君は暫く黙って口を開いた

渚『何で謝るの…？ナイフは誰だって怖いしAちゃんの他にも同じ事思ってた人も居るかもしれない。だから……』

A「何で怒ったりしないの…!!私……ずっと逃げてばっかりで！弱いし…醜いし……最低なのに…！」

渚『……Aちゃん』

渚君は私に近付いて手を私に向ける…叩かれると思って反射的に身構えた

けど…痛みは感じなかった

A「…え……」

渚『Aちゃんは弱くないし醜くないし最低じゃないよ。だって…こうして謝って来ただけでも凄い事だよ』

頭を撫でられ褒められた。痛みの代わりに温かさがあって…苦しい心が解けていく

A「ぅ…うぅ……」

渚『Aちゃんは偉いよ…大丈夫。誰も責めたりしないから』

その後は泣きじゃくって教室に帰った為、業君と陽斗と悠馬に色々聞かれて渚君は危なかったり……

A「…疲れた……」

今日は…何だかとても疲れていたけど……心は軽くなっていた