幼馴染は元A組 (ページ48)

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内側を見てページ48

A「おはよう……」

茅野『おはよー！(ギュッ』

A「むぐっ…苦しい……」

渚『茅野…Aちゃんを離してあげて……』

磯貝『A、おはよう！って…その傷どうしたんだ？大丈夫か……？』

ガーゼ取れてる…見られたくなかったけどな

心配してるフリしてるのはもう、分かってる

A「料理したら切っちゃって……」

前原『可愛いAに傷が付いてる…！もう、ﾀﾋにそう』

磯貝『…何を言ってるんだ…？』

二人は本当に心配してる訳じゃない…私を無視した罪悪感で動いてる様なもの

磯貝『それと…顔、腫れてるけど……』

前原『もしかして虐めてた奴等に…』

A「違うよ…ちゃんと前見てなかったから電柱にぶつかっただけ…」

磯貝『何かあったら相談しろよ？』

A「うん…分かってる……」

ほら、私の嘘に気付かない…『私は大丈夫』『何も無い』とか言えば大抵『気を付けろ』『そっか』で済まされる

二人には分からないよね…虐められても相談出来ないこの気持ち……

殴られたり蹴られたりして出来た傷の痛み…誰も味方をしてくれない心細さ

遂にはリスカをしてしまう精神

A「ちゃんと…人の内側を見てよ……」

前原『？何か言った？』

A「ううん」

前原『そっか』

言ったでしょ?大抵は『気を付けろ』『そっか』で済まされるって……

二人にとって…今…私の価値はどれ位？どんな風に思ってるの？

イラナイ子？カワイソウな子？それとも…何も思ってないの??

あぁ、もう何でもいいや……私が何してようが皆は…私を見てない……何も思ってないからさ

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A「…誰も…居ないよね？」

放課後の教室…手にはカッター……

A「…学校まで持ってきちゃった…」

そう言って傷を付けようとした瞬間……