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嗚咽 ページ21

Side鈴村









俺がそのオーディションの選考に参加したのは4次面接から。そのアニメは5次制のもので、4次に残ったのは養成所の期待の新人と現役活動中の人気声優達。




大事なのは、

・・・・・・・・
その中でAはただの学生だった





ということ。









3次面接の様子はビデオで見ていた。

Aは飛び抜けて演技力がある訳でも
アニメ声という訳でもなく、
女性としては低めの声だった。


それでもAは

はつらつとした性格
自信満々の挨拶
柔らかく優しい笑顔


自分の持っている力で審査員の心を掴んでた。



んだよね、









でも4次面接にその元気がなくてさ、




監督「大丈夫?今日体調不良か何か?」

A「い、いえいえ!そんな事ないです!」


監督「大丈夫?続けるけど、」

A「もちろんです!おねがいします!」


鈴「……」









【あの子、何か元気なかったよね、】
【そうね、この役は元気な役だから、】


【残念だけど、不合格、かな】









その時はさ、Aの実力を見れなくて残念ってのもあったし、ああこんなもんかって思ったけど


この数日間で何があったのかとか、不安でさ。




ス「合格者の番号を発表させていただきます」


ス「ー。ー。ー。ー。ー。ー。ー。ー。ー。




以上の方は合格なので最終面接に残って下さい、
本日はありがとうございました。」









「あ〜ダメだった」
「まあ最終1歩前まで行ったし、よくね?」
「まあねーw」

「もうちょい、ってことでしょ?」
「選ぶ役間違えたかなー」

「見る目無いだけじゃん」

「俺のほうがうまくね?」




A「……」









Aは1人で帰ってた。
何も言わずに出て行って。









その時どうしてももやもやして



俺も走って飛び出した









玄関見ても









他の部屋見ても









Aの姿見えねえし









スタッフに聞いても










清掃のおばちゃんも









見てない


って。









探したよ









走って走って、






おじさんでもこんなに走れるんだって思ったわ。









んで2階かもしれへんって思って



行こうとした時











階段にAを見つけた

「もうここからは消えるから」→←俺の(タイトル変更しました)



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設定タグ:男性声優 , 涙腺 , シリアス
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(プロフ) - コメントありがとうございます!自分のペースで、気ままに頑張ります!(笑) (2017年3月9日 2時) (レス) id: 16cf7c9958 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2017年3月7日 21時) (レス) id: e7e3279450 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 何かありましたら是非。 (2016年12月30日 17時) (レス) id: 16cf7c9958 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:澪@aiiro | 作成日時:2016年12月30日 12時

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