【僕のヒーローアカデミア】B組の王子様 2 (ページ7)

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今私がいるのは待合室
飯田の次の診察が私だからな飯田が終わるのを待っている…

飯「((ｶﾗﾗ…」

　『飯田…診察終わっ……』

? 表情が暗いような…

　『診察結果……どうだったんだ?』

飯「………」

　『別に言いたくないなら無理に聞かな＿＿…』

飯「左手…後遺症が残るそうだ」

　『えっ……』

飯「両腕ボロボロにされたが…特に左のダメージが大きかったらしくてな腕神経叢という箇所をやられたようだ

とは言っても手指の動かし辛さと多少のしびれくらいなものらしく
手術で神経移植すれば治る可能性もあるらしい

ヒーロー殺しを見つけた時何も考えられなくなったマニュアルさんにまず伝えるべきだった
奴は憎いが…奴の言葉は事実だった

だから

俺が本当のヒーローになれるまでこの左手は残そうと思う」

飯田……

　『お前は強いな』

飯「え……?」

　『もともと行動力のある奴だと思ってたけど

普通の奴ってさ……憎しみから解放されるまで時間がかかるんだ…まぁ個人差あるけど
一生その人を恨み…憎む奴だっている

飯田の性格…っていうのもあるのかな……
お前は前を向いている…これってすごいことだよ』

飯「それは君達の支えがあったからで＿＿…!」

　『だとしてもだ
お前は自分で過ちに気づいた…支えたのは私達でも進んだのは飯田だよ』

飯「絵画くん……」

進んだのは自分自身……私達は少し飯田の背中を押しただけだ…まぁ…私はなにもしてないが…

飯「君は可憐だな……」

　『へっ!?』

い……今何て言ったんだ…!?
か…可憐!?私が!?

飯「ち…ちがっ!今のは咄嗟に出た言葉であってだな‼絵画くんを見ていたら愛らしいと……!
なにいってるんだ僕は!?

そそ!そういえば絵画くんは轟くんの事をロキと呼んでいたな‼」

　『え…?あぁ』

飯「職場体験で妙に親密そうになっていたな…
ロキというのはあだ名か?」

　『あー…幼馴染みなんだ
昔ロキと呼んでいたからな…癖で呼んでしまうんだ』

飯「そうか……」

急に黙り混む飯田…… ?

飯「なぁ…俺のこともあだ名で呼んではくれないだろうか?」

　『へっ?』

飯「駄目か…?」

うっ……子犬か…コイツの眼は……
高校生にもなって今更あだ名というのは恥ずかしいが…
こんな眼をを向けられてはな……

　『じゃあ…テン…とか?』

飯「! ありがとう絵画くん!それじゃあな‼」

そう言って満足気に帰っていった……

　『何だったんだ…?』