【僕のヒーローアカデミア】B組の王子様 2 (ページ43)

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『えっと………どこから聞いてた?』

拳「割りと最初から………」

　『そっか』

病室に生まれる謎の沈黙……
私も…拳藤達も口を開かなかった

いや…拳藤達は開けなかったのかな
そんな時だ

物「なんで頼らないわけ」

　『唐突にどうしたんだ物間』

今まで黙っていた物間が口を開いた……

物「なんで頼らないかって聞いてるんだよ‼」

鉄「オイ物間…!」

　『…………』

物「絵画のそういうところがムカつくんだよ!

自分は大丈夫だからっていつも人のことばっかで…!なんなんだよ‼自分はクールですよアピール?
いつもヘラヘラ笑って…本当の気持ち笑顔で隠して…!
僕らがそんなに頼りないかよ‼」

鉄「物間……」

大声でそう言った物間……
本当の気持ち…か……随分とわかったような口を聞くんだな

　『………言いたいことはそれだけか?』

物「はっ…………?」

私がそう言うと驚いた顔を浮かべる物間……いや
物間だけじゃない鉄哲と拳藤もだ

少し…突き放した言い方だが
ここで私も感情任せに話せば相手を煽るだけ……
今は……

拳「そんな言い方…‼
私はAのことが心配で……!」

が…どうやら逆効果だったらしい……
逆に拳藤の心にも火をつけてしまった
鉄哲は二人の間でアワアワしている

言い合いはさらにヒートアップしていった……

物「ｯ…!自分の気持ちはないのかよ‼」

　『‼ 煩いなぁ!!!』

　「「「‼」」」

　『あるに決まってるだろ‼
何も知らないのに知ったような口を聞くなよ‼』

あぁ……ダメだ…私まで感情任せに話しちゃ……

『お前らに夢を捨てた人の気持ちが分かるか!?
ずっと目指してきたものが…ガラガラと音をたて崩れていく奴の気持ちが…‼

憧れの…大好きな人がどん底にいるのに救ってやれなかった悔しさが…‼

苦しくて…辛くて……でも誰にも話せなくて……

頼むから…今までやってきた私を否定しないでくれ……』

そう思っても…口が勝手に動いていた……