【僕のヒーローアカデミア】B組の王子様 2 (ページ36)

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思い出話をいたしましょうページ36

『あの…大丈夫ですか?』

ダ「…………」

師匠と出会ったのは雪の降る日だった…
路上に座り込んで自分の描いた絵を販売しており…絵にはちゃんと雪対策はしていたが
自分には何もしていない…頭に少し雪が積もっていた……

ダ「なんだ餓鬼」

　『が……!あなたこそ何してるんですか?
今雪ですよ…風邪引きますよ…‼』

ダ「うるせぇテメェには関係ねぇ」

どんだけ上からなんだこの人…!
こっちは心配してるのに…‼

　『ともかく!ここにいたら風邪引くどころか凍死しま＿＿…っ!』

そう言いかけたとき…この人の描いた絵が目にはいった……

ダ「? オイこれは餓鬼への見せもんじゃ……」

　『綺麗………』

ダ「はっ……?」

　『すっごく綺麗な絵ですね‼』

色合い…塗り方……世界観…
惹き付けられるというか…世界が分かるというか

この人がこの絵を描いたんだ……

ダ「………近けぇ」

　『‼ す…すみません!』

どうやら熱くなりすぎたみたいだ……

　『じゃなくて!
こんなところにずっといたらあなたが凍死しちゃいますよ!今すぐ家に帰った方が……』

ダ「別にテメェには関係ねぇだろ
俺が死のうがテメェと俺は赤の他人だろ?」

　『だとしてもです!』

ダ「………」

この人…意地でもいうこと聞かせる…!
こんなところで人死んでました～なんて不謹慎だろ……

　『～～ッ!だったらコレどうぞ‼』

ダ「はぁ…?」

私は無理矢理傘をこの人に渡す…
鬱陶しそうな顔されたけど気にしない!

　『それでは!』

ダ「あ…オイ‼」

返事を聞く間もなく私はその場を走り去った…

ダ「…………変な奴」