【バンやろ】出会い…そして…【短編集】

【佐伯翼】図書室で君と ページ23

佐「やっぱり放課後の図書室は静かだね〜」




俺がいるのは図書室
何故かって?実はエデンでライブイベントがあるそのイベントの衣装を考えるために来たのと…

この図書室にはモテるための参考書がたくさんあるのだ‼




佐「え〜っと…あの本は……あったあった」




まず先に衣装を考えなくては…ついでにあの本もとっておこう




佐「結構量あるな…」




仕方ない…片っ端から読んでいくか……あれ?
メモ帳とペンがない…



佐「どこいった…?」


『あの……』


佐「?」


『これ…落としましたけど…』


佐「!なくなってたメモ帳とペン!ありがとう
拾ってくれたんだ?」




というかこの子…同じクラスの音羽さん?

音羽さんは目立つ感じの女子じゃなくてどっちかっていうと地味な方
眼鏡をかけていて顔はよく見えない…暗い感じの子




『い…いえ!なかったら困るのかなと思っただけで…それでは!』


佐「あっ……」




そういえば音羽さんとちゃんと話ってしたことなかったな……




佐「…………音羽さん隣良い?」


『えっ…あ…はい…』




少し…興味出てきたかも…




佐「音羽さん今なに読んでんの?」


『え…っと…ミステリー小説です…』


佐「へぇ〜好きなんだ?」


『……まぁ』




あ…これ会話続かないパターンだ




『………佐伯さんは何故図書室に?』


佐「俺?俺は通ってるライブハウスのイベントがあってさ
衣装の参考にと思って」


『あぁ…確か…BLAST』


佐「そうそう!俺達のこと知ってるんだ?」


『はい…私…BLASTの音楽好きですから』




そう言って優しく微笑む音羽さん

………何かが…落ちる音がした…




佐「そ…そっか〜!」




心臓の音が大きく…速くなっているのが分かる…
顔…熱っ…




佐「あ!俺これから練習あるんだ…じゃあね音羽さん」


『はい さようなら』


佐「それと…さ…」


『?』


佐「明日も…来て良いかな?
それと……Aちゃんって呼んで良い?」


『は…はい?』


佐「そ…そっか!
じゃあまた明日!Aちゃん!」




早足で図書室を出る……

ヤッバ…まだ顔熱いし…
それに……今まで好きになったことないタイプだ…




佐「とりあえず…あの顔は反則だろ……」

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